ドイツのDIY企業ホルンバッハの作ったCMが炎上しています。
白人男性の汗まみれの下着をパック詰めして販売され、購入したアジア人女性が恍惚の表情で中の匂いを嗅ぐ、というCMです。日本で女性の使用済み下着が販売されていて、それを購入する男性客が一定数いる、というのを揶揄した内容のようです。
なるほど着眼点としては面白かったかもしれません。しかし正直不快でした。
何が不快だったかと言うと、男性の汚れた下着のことでなく、結局女性が(それもアジア人女性が)笑い者にされている、という構図がです。
下着が売買されることで性的消費の対象とされている女性が、今度は倒錯的な性的嗜好の持ち主として描かれている。いったいどこに救いがあるのでしょうか。
もし本当に上記のような現状を揶揄したいのであれば、たとえば白人男性の使用済み下着を白人女性が買うとか、アジア人男性のそれをアジア人女性が買うとか、そういう構図にすればまだ理解できたかもしれません。
では何故そうしなかったのか。
そこにアジア人蔑視、アジア人女性蔑視、白人優位の考え方があるからです。
なのでこれ、日本の女性だけでなく、男性も怒っていい事案だと思います。
その割にホルンバッハを擁護する男性が多いみたいで、残念なのですが。
サンドラ・ヘフェリンさんのこちらの記事がわかりやすいのでお勧めです。↓
「ドイツのDIY企業はなぜ炎上したのか」