カルト信者は思考停止しているわけではない

2021年12月21日火曜日

カルト問題

t f B! P L

 「カルト信者は思考停止している」とよく言われるけれど、実際はよく考えたり話し合ったりしている(させられている)。だから少なくとも彼ら自身は「思考停止している」なんて全然思っていない。むしろ「よく考えている」「考え抜いている」とさえ思っている。しかしそんな彼らが結果的に思考停止しているのは、考えた結果を否定され続けているからだ。

 例えば「君たちには◯◯の問題がある。よく話し合って考えなさい」とリーダーに言われる。信者たちは◯◯についてあれこれ話し合い、考える。そして皆で合意に達したことを報告すると、「全然違う! 何にも分かっちゃいない!」とリーダーに叱責される。自分たちのダメさ、未熟さを思い知らされるのだ(信者たちが出した答えが本当に間違っているとは限らないが、教祖に「間違いだ」と指摘され、そう思ってしまうのだ)。


 そういう「自分たちが一生懸命考えたことが教祖の基準に達しない」という失敗体験が繰り返されることで、「自分たちは未熟で考えが足りない」と刷り込まれていく。


 そのプロセス(考えて話し合う→間違いを指摘される)の反復の結果、「自分たちが考えても正しい答えを出せない。しかし◯◯先生(リーダー)はいつも正しい答えを持っている。だから先生の言うことに従うのがベストなのだ」と結論づけるようになる。だから信者は「考えていない」のでなく、「自分達の考えに勝る考えを選んでいる」のだ。それが第三者からは「思考停止」に見える。


 このプロセスをリーダーの視点から見ると、


信者たちに話し合わせる

(多少強引にでも)その間違いを指摘する

信者たちに自分たちのダメさを思い知らせる

信者たちが納得する答えを提示する

リーダーが一番だと思い知らせる

何でもリーダーに従う構造を作る


 となる。信者は「考えているけれど、考えていない」ような状態だ。リーダーの支配下、洗脳下にあるからそうなるのだが、そこには気づけない。

 もちろんリーダーは頭が良く、口が上手く、人を従わせる魅力がないと務まらない。

 自分がこのような状態に陥っていないかどうか、信者の皆さんにはよくよく考えてほしい。

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