村上春樹を読むという巡礼

2013年4月12日金曜日

雑記

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 朝のニュースで知ったのだが、今日は村上春樹の新刊の発売日だった。
 徹夜組が現れ、多くの書店が開店時間を繰り上げていた。出社前に買いたい、という人のためだろうか。
 神田の三省堂が「村上春樹堂」と改装されているのもニュースで取り上げられていた。
 
 
 今日はちょうど休みだったので、午前中のうちにお茶の水まで足を運んでみた。ニュースで見た通り、「村上春樹堂」となっていた。ちょっと興奮してiPhoneで何度か撮影。同じように撮影する人が、けっこういた。
 これを見るためだけに来たのだが、当然ながらすぐに見終わってしまった。せっかくだからと話題の新刊を購入。三省堂限定かどうかわからないが、フリーペーパーが付いてきた。中には「村上春樹 都内巡礼MAP」なるコンテンツもある。
 ちょっと得した気分である。
 

 村上春樹との出会いは、高2の時に読んだ「ノルウェイの森」だった。
 今思い返すと大したストーリーもない本だが、当時は衝撃を受けつつ読破した。
 以来、村上春樹の本を読むようになった。おそらく大半の著書は読んだだろう。

 が、よくよく気づいたのは、彼の本を買ったことがないということだ。今まで友人から借りたり、図書館で借りたりで済ませてきた。だから今回の新刊「色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年」が初めて購入した本ということになる。 

 村上春樹の文章は、実はあまり好きではない。気取った感じがして、昔はそれが良かったのだが、ある時から、何故か鼻につくようになった。以来、村上春樹の本とは一定の距離を置くようになっている。

 と言っても完全に避けるわけでなく、時々、手に取りたくなる。しかし読むと、しばらく見たくなくなる。そんな繰り返しだ。本を購入しなかったのはそのせいかもしれない。

 彼の作品のキーワードの一つは「巡礼」だと思うが、私にとって彼の作品を読むのは、数年に一度の巡礼のようなものかもしれない。
 今日購入したばかりでまだ読んでいないが、久しぶりに、村上春樹の気取った文章に浸かって、私の巡礼を果たそうと思う。

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