子供も「預言」を語るのですか?

2018年5月21日月曜日

教育 教会生活あれこれ

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 以下のサイト(カリスマニュース)に貼られている動画を、ちょっと見ていただきたいのですが・・・

https://www.charismanews.com/us/58885-watch-holy-spirit-falls-on-a-child-as-she-prophesies-over-her-church

 私の第一声は「気持ち悪い」でした。
 皆さんどう感じられたでしょうか。

 全編英語なのですが、おそらく雰囲気や、何をやっているかは伝わると思います。
 要は「子供が聖霊に満たされて預言している」という図です。
 10歳くらいの金髪の白人少女が、とても大胆に、流暢に、力強く、会場を沸かせながらしゃべっています。時々「異言」モドキも入っていますね。才能あふれる少女のようですから、早々にユースリーダーとかユースパスタ―とかになるかもしれません。そしてうまく行けば(?)将来カリスマ伝道者になれるかもしれません。

 その意味では大変感心させられる動画でした。いわゆる「原理主義教会の英才教育」だからです。
 同じような図が "Jesus Camp" にも見られますね。

 旧約聖書のヨエル書2章28節に「あなたがたの息子や娘は預言し」という箇所がありますから、彼らは「子供だって預言する」と主張するのでしょう。ただし新約聖書にそれを裏付ける箇所はありませんが。

 この少女が「預言」している内容に注意してみましょう。どんな「預言」でしょうか。
 彼女が繰り返し叫んでいるのは、要は「祝福されます」ということです。同じような内容を延々と繰り返しているだけです。でも力強い口調と大袈裟なゼスチャーで会衆を煽りまくっていて、会衆(大人たちです)もそれに同調して拍手したり叫んだり泣いたりしていますから、何かすごいことが起こっているように見えます。「子供が舞台に立って大胆に預言している」という図の新鮮さとインパクトも関係あるでしょう。またこの少女自身の語りの巧さも関係あります。

 でもこれは「聖書的」とか「霊的」とかと言うより、エンターテイメント的と言うべきです。ショーであり見世物なのです。
 なぜこういうことをするかと言うと、教会を盛り上げるためです。神様はすごい、この教会はすごい、この教会で起こっていることはすごい、と思わせ、より多くの人々を集めるためです。ではなぜ多くの人々を集めるのか? その答えは、言うまでもないでしょう。

 子供を表舞台に立たせるなとは言いませんが、子供は第一に保護され、守られなければなりません。そしてその成長の道筋は保護者が管理しなければなりません。つまり子供がどのように育つかは子供の勝手なんかでなく、親の責任だということです。

 この動画の少女が今後どうなっていくかわかりませんが、この若さ(と言うか幼さ)で教会にどっぷり浸かり、「預言」だの 「異言」だのにハマっているのは「偏っている」と言わざるを得ません。信教の自由があるのはもちろんなのですが、そもそもの話として、彼女に「選択の自由」はあったのでしょうか。

 そういう視点で見るならば、これは「幼児虐待」なのではないかな、という気がしないでもありません。
 さて皆さんは、どう考えるでしょうか。

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