【雑記】ハロウィン。コン・ヒー有罪。携挙に関する誤解。

2015年10月27日火曜日

キリスト教系時事

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 最近のキリスト教関連の気になったこと、考えたこと。

■ハロウィンについて(昨年と同じ話)

 早いもので10月も終わりに近づいている。
 この時期の巷のイベントと言えば「ハロウィン」である。カボチャやら何やらの装飾が街のあちこちで見られるようになり、数年前までさほどメジャーでなかったハロウィンも、だいぶ定着しているようだ。以前は「カボチャ」と「トリックオアトリート」がキーワードだったけれど、最近はそれに「仮装」が加わって、というよりむしろ仮装がメインになって、あちこちでイベントが予定されている。

 ところでこういうタイミングで、また痛々しいクリスチャンらが「ハロウィンは悪魔崇拝だからやめておきなさい」みたいなことを言いだすと思う。もう言っているかもしれない。だからそれについて注意喚起したいと思うけれど、昨年も同じような時期にこの話題について書いている。だから私のハロウィンに対する意見は、そちらを見ていただきたい。

→「ハロウィン悪魔崇拝説」のまとめ

 要はカボチャが悪魔の通り道になるとか、仮装することでクリスチャンのアイデンティティが失われるとか、その秘密をバラした元サタニスト(なにそれ)が悪魔に命を狙われているとか、そういうのは荒唐無稽な与太話であってキリスト教信仰とは全然関係ない、という話。久しぶりに読み返してみて、また馬鹿らしくなった。

 パウロいわく、偶像に捧げられた食物だって神様が造ったものなのだからきよい訳で、食べても構わない。としたらカボチャが殊更悪いとか穢れているとか、そういう話にもならない。たぶんそのサタニスト(だからなにそれ)は聖書をちゃんと読んだことがないんだと思う。でないとそこまで聖書から逸脱した発想はできないだろう。
 そしてそういう与太話を真剣に聞いてしまう日本の(ごく一部の)クリスチャンらの聖書知識や聖書理解も、相当怪しいということになる。

■コン・ヒーに有罪判決

 シンガポールのシティハーベストチャーチの主任牧師であるコン・ヒーとその側近たちに有罪判決が下された。教会への献金43億4千万円を着服したとのこと。数年前から調べられていたはずだけれど、今回ようやく結論が出たようだ。神に仕える牧師とかクリスチャンとか呼ばれる人たちも、このように罪を犯す訳である。当たり前だけれど。

  シティハーベストチャーチと言えば爆発的な成長と新進的な伝道アプローチで有名な教会である。牧師夫人自ら芸能活動をしたり、数々の「世俗的な」伝道イベントを開催したりと、いつも内外から注目を浴びてきた。どこを取っても華々しい、輝かしい教会に見えた。特に日本の(一部の)福音派・聖霊派教会の人たちには。

 私が知っているいくつかの教会の人々も、シティハーベストに研修に行ったとか、コン・ヒー先生と話したとか、そういうことで盛り上がっていた。数年前には、コン・ヒーを初めて日本に呼ぼうという動きもあったと思う。だからコン・ヒーに関わることは名誉なことで、嬉しいことで、すごいことなんだ、みたいな認識はあっただろう。

 で、今回の有罪判決である。コン・ヒー贔屓だった人たちがどんな反応をするか見てみたい。と言っても彼らの反応は容易に想像がつくけれど、まず第一に「沈黙」、第二に「無反応」、第三に「忘却」である。つまり何事もなかったようにやり過ごそうとする。不都合なことに触れてくれるな、そっとしておいてくれ、という良くも悪くも日本人的な反応だ。ずるいと言えばずるいのだけれど、まあ不都合であることを認めているとも言える。

 もっと悪質になると、 「あの逮捕は不当だ。悪魔の策略だ」とか、「コン・ヒー先生は身内の罪を被っただけだ。彼は犠牲の小羊だ」とか、「これは霊的には○○という意味がある。最後には主の栄光が現される」とかいうトンデモ論が展開される。どうあっても自分たちの非を認めない訳だ。

■携挙に関する誤解

 「大患難時代が来る前に携挙されるから大丈夫」と真顔で言うクリスチャンがいるけれど、一体なにがどう大丈夫なのか聞いてみたい。
 携挙について語ることはすなわち終末について語ることだと思うけれど、終末論にはいくつかの説がある。「千年王国」がこれから来るのか、あるいはもう既に来たのか、あるいは今がそうなのか、とうい3つだ(他にもあるのかな)。それぞれで当然「携挙」のタイミングは変わるし、そもそも携挙ってあるんですか? みたいな根本的な議論もある。

だから
①千年王国がこれからやって来る。

②その前に大患難時代がある。

③その前に携挙がある。

 というのは1つの説の中の1つの流れであって、何かを保障するものではない。
 また仮にそれが真実だとして、果たして自分が携挙されるのか? という問いに現段階で答えられる人は1人もいないはずだ。自信満々で言っておいて携挙されなかったらすごく痛い。
 そういうことを考えると、上記の「携挙されるから大丈夫」と言うのは浅はかだ。それに多少傲慢でもある。

 と、そんなことを最近考えてみた。

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