クリスチャン女性は露出の多い服装をしてはいけないのですか?(その3)

2018年8月8日水曜日

教会生活あれこれ

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クリスチャン女性は露出の多い服装をしてはいけないのですか?」の3回目です。
 過去の記事は下記からどうぞ。

→1回目
→2回目

 今回は、このトピックをちょっと男性目線で眺めてみたいと思います。
 幸い(?)私は男性なので、男性目線で書くのは特に問題ありませんから(笑)。
 女性の皆さんには、何かの参考になれば良いなと思います。

 最初に断っておきますが、このトピックにおける私の主張は変わりません。
 理由が何であれ、一個人である女性の服装を制限する権利は、男性側にも、教会側にも、あるいは女性側にも、「ない」という主張です。
 服装にしろ髪型にしろ何にしろ、節度と常識の範囲内で、個人の自由にしたらいいのです。他人がとやかく言うものではありません。

 またもう一つ断っておくと、私は女性に露出してほしいと思っているのでもありません。そうでなく、誰でも自由に服装を選ぶ権利があるんだ、と言っているだけです。

 私自身、たとえば礼拝に行くにしても好きな格好で行きますし、まわりの誰がどんな格好をしているかなんて全く気になりません。むしろ何故そんなに他人の服装が気になるのか、教えてほしいくらいです。
 そう言えば先週誰がどんな服装をしていたか、私は全然覚えていませんよ。それくらい見ていません。それでいいと思うんですけどね。ダメなんでしょうか。

☆ ☆ ☆

「男性は女性に比べて情欲の罪を犯しやすい」というのはほとんど定説となっています。私もそれが事実だと思っています。
 統計的にも、男性→女性への性犯罪率と、女性→男性への性犯罪率とは雲泥の差で、前者が圧倒的です。顕在化していないものも多いでしょう。「性犯罪=男性が犯すもの」と考えても差し支えないくらいです(もちろん男性の被害者がいるのも存じています)。

 それはクリスチャン男性とて例外ではありません。
 日本ではあまり見られませんが、欧米の教会だと男性向けの「ポルノ克服プログラム」みたいなものがよくあります。若い子から大人まで、多くの男性がポルノで苦労している証拠ですね。

 もちろん彼らクリスチャン男性の場合は、性犯罪を犯すようなレベルでなく、もっと内面的な問題が多いと思います。すなわち「情欲をもって女を見る者は罪を犯したのです」というハードルを越えられなくて苦労している(端的に言うと、どうしてもポルノを見てしまう)というような問題です。

 その点では一般男性より、クリスチャン男性の方がまだ安心かもしれません。
 ただ聞くところによると、クリスチャン男性も教会内でセクハラや性犯罪に走ることがありますから、油断はできません。女性にとって朗報ではありませんが。

 では何故男性がそこまで「情欲」に弱いかと言うと、これはもう「そういうもの」と考えるしかないようです。「こういう原因があって、こうすれば解決できる」というような問題ではないようです。これまた女性にとって朗報ではないのですが。

 私の教会では、「男性は視覚的な弱さがある」と言われていました。
 つまり男性は「見る」ことで「情欲」が起こってしまう、ということです。
 だから「見るものに気をつけなさい」という話になり、結果的に「女性は(男性を視覚的に守るために)露出に控えなさい」という話になるのですね。
 女性の「服装規定」にはそういうカラクリというか、事情があると思います。

 ただ男性の弱さが視覚的であれ何であれ、問題は、「だから少なくとも女性は、男性の誘惑になるような服装をすべきでない」みたいな、女性側に解決を求める方向に進んでしまうことです。
 意味がわかりますか。
 男性の問題なのに、女性に解決を求めている、ということです。
 とんだお門違いなんですよね。男性を甘やかしているだけです。

☆ ☆ ☆

 では男性の問題は、男性側で解決することにしましょう。
 どう解決するか。必要なのは「セルフ・コントロール」だと思います。
 そしてセルフ・コントロールとは、「努力」とか「我慢」とかではありません。頑張って我慢したって意味がありませんから。
 それより、ちゃんと「学ぶ」ことだと私は思います。

 何を学ぶかと言うと、まずは「自分自身の弱さ」だと思います。
 男性は自分の「情欲」がどんなものか、どういう弱さがあるか、ちゃんと自分で知っておいた方がいいでしょう。そうすればそれらを避けるチャンスもできると思います。

 また当たり前な話ですが、「女性には人権がある」ということも知っておくべきです。
 たとえ目の前の露出過多な女性がいたとしても、彼女はあなたの「情欲」を満たすために存在するのではありません。ちゃんとした権利を持った一個人なのですから、礼儀をもって接しなければダメです。
 それがわからない人は、相手を会社の怖い上司だと思ってみて下さい。無礼なことができますか。できませんよね。

 他にもいくつかあると思いますが、それぞれ考えてみて下さい。そして自分に合ったコントロール方法を見つけたらいいと思います。
 ただ、一つだけ忠告しておくと、これは「祈り」では解決しません。「祈れば情欲を制することができる」とか言う牧師がいますが、嘘ですから(笑)。祈ったって解決しません。

☆ ☆ ☆

 日本に住む男性はぜひ知っておくべきですが、日本人女性は、性的消費の対象となっています。特に若い女性ほどそうです。これは恥ずべきことですが、残念ながら日本社会においては当たり前になってしまっていて、男性自身あまり気づいていません。

 つまり、ただでさえ「女性は不利な立場にある」ということです。
 そういうことを考えれば、女性にあれこれ要求できなくなると思うのですが、さていかがでしょうか。

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