普段から衝突の多い信徒のAさんとBさんが牧師のもとに呼ばれた。
「神の家族なんだから腹を割って話し合いなさい。祈り合って和解しなさい」
それで牧師の前で心情を吐露させられた2人は、最後に形だけの握手とハグ。「雨降って地固まるだな」と牧師は満足げ。いやいや、そんな場で本当のことなんか誰も言えない。
「神の家族」だから教会員みんな仲良くなきゃいけない、みたいな「友だち百人できるかな」的ノリが一部の教会にあって、結果的にみんなして表面的な、当たり障りのない仲の良さを演出するようになるのが(そうせざるを得ないのが)クリスチャンの「嘘っぽさ」に繋がると思う。信者でない人はそういうの、ちゃんと見抜く。
人間なんだから当然相性があるし、距離を置いて付き合った方がいい人だっている。世界が広くて、互いに距離を置けるようになっているのはそれだけで神の恵みだと思う。無理やり仲良くしなきゃいけないなんて小学校の謎ルールみたいなものは、有害だからやめた方がいい。それを強行すると、それに順応できる人しか残らなくて、結果そういう人しか居られない教会になってしまう。
そんな表面的な教会を作っても意味がないのでは、とわたしは思う。
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