ちょっと面白い動画があったので貼っておきます。↓
「TEDxで賢そうにプレゼンする秘訣」です(設定で日本語字幕を付けられます)。
5分くらいなので、良かったらどうぞ。普段TEDを見ている方は特に笑えると思います。
この人、5分くらいずっと話し続けていますが、内容は「何もない」です。
大袈裟なジェスチャーをしたり、メガネを直したり、歩き回ったり、意味ありげな画像やデータ(実は何の意味もない)をポンポン出したりして、とっても知的なプレゼンをしているように見えますが、実は「何も話していない」のですね。話し方次第で賢そうに見えるんだよ? という話です。
ちなみにこの動画を紹介して下さったのは @miha_kobe さんです。ご自身のブログで、私のブログを時々引用して下さる方です(いつもありがとうございます)。逆に私が @miha_kobe さんのブログを紹介する機会があまりありませんでしたので、ここで紹介させていただきたいと思います。↓
一キリスト者からのメッセージ
とっても知的な、研究者タイプの内容を書いておられます。良かったらどうぞ。
知的で霊的なメッセージ(礼拝説教)に見せるテクニック
さて私がこの動画を見て真っ先に思い出したのが、エンタメ系牧師のメッセージ(礼拝説教)です。
エンタメ系牧師とは、主に聖霊派教会で牧師をやっている、「ドラマチック」で「エキサイティング」な礼拝が好きな人たちのことです。飛び跳ねて踊る賛美、大声で泣き叫ぶ祈り、しょっちゅう歓声が上がるメッセージなどが、大好きな人たちです。
彼らのメッセージが、まさに上記の動画の感じなのですね。
深い意味がありそうな、何か「霊的」な啓示に満ちていそうな、神秘的な神の働きに溢れていそうな「感じ」のメッセージです。でもふと振り返ってみますと、「あれ、どんな内容だったっけ?」と頭を抱えてしまいます。つまり、実は中身がないのです。「ある」ようで、「ない」のですね。
出エジプト記で神は御自身を「あってあるもの(口語訳)」と言っていますが、これらの牧師のメッセージは、「あってないもの」(笑)。
では、これらエンタメ系牧師はどんなテクニックを使って、「知的」「霊的」「意味ありげ」に見せているのでしょう。ちょっと思いつく限り、以下に挙げてみます。あ、悪用厳禁ですよ。
・主を拍手で歓迎する
メッセージの冒頭で、1分間くらい、全員で拍手します。「主をここにお迎えする」ためですね。これは聴衆の気持ちを高揚させるのにとっても効果的です。ただし毎回やると飽きられるので、注意しましょう。
・声に緩急をつける
大声でまくし立てる時と、聞こえないくらいの小声で囁く時との緩急を付けます。特に大声で話している最中に突然声を落とすと、聴衆は「ここが大事なポイントなんだ」と思ってくれます。
例)
(大声で)主は十字架にかかられました! 血を流し! 壮絶な苦しみに耐え! 辱められ! それでもひたすら天の父を見上げ続けたのです! なぜか!? それは! それは!
(急に小声で)あなたを(一人一人指さして)愛しているから・・・です・・・( 最後の方はほとんど聞こえないくらい小さい)
ちょっと演技力が要求されるテクです。
・質問する
聴衆は聞きっぱなしになることが多いですから、いきなり質問してみると緊張が走っていいかもしれません。
・聴衆の誰かをいじる
いじりやすい信徒がいたら、積極的にいじります。てっとり早く笑いを取ることができます。
・聴衆を話し合わせる
これはイントロ部分で有効かもしれません。
「この1週間に何回イエス様について考えたか、二人一組になって話し合ってみましょう」みたいに指示をします。
自分のことについて話したい人が多いですから、きっと盛り上がると思いますよ。その間メッセージしなくていいですから、時間稼ぎにもなります(笑)。
・「悔い改めの祈り」を使う
これも時間を稼ぐうまい方法です。
「皆さん、この一週間の中でも悔い改めるべきことがあったと思います。今主の前に跪いて、それぞれ悔い改める時間を持ちましょう」
・「良い話」を引用する
どこかから仕入れた良い話、泣ける話、笑える話などを紹介します。
内容は本筋と関係なくても大丈夫です。本筋とどう関係するのか、聴衆自身がいろいろ考えてくれますから。
・間を空ける
ずっと話し続けるのでなく、時々、意味ありげに沈黙します。そして聴衆を見回し、微笑んでみせます。聴衆は「どんな意味があるんだろう」といろいろ勘繰ってくれます。
・目を閉じて唸る
これは沈黙でなく、「今、神様からのメッセージを受信中です」というアピールです。話を切って、目を閉じて、「おー主よ」
とか言うといいですね。でもちょっと演技力がいるので、高難度のテクです。
・画像をふんだんに使う
名前は言いませんがある牧師が、これをよく使います。
ある時、「主が創造された世界はこんなに美しいのです」と言いながら、大量の風景や動物の画像をポンポン映していました。あんまり反応は良くありませんでしたが(笑)。
・「十字架に戻りましょう」でリセットする
ある程度話したところで、「ここらでちょっと十字架に戻りましょう」と言います。そうすると、聴衆に「いろいろ難しく考えてしまったけれど、やはり基本であるイエス様の十字架が大切なんだ」と印象付けることができます。「自分には大切なポイントがいつも見えています」というアピールにもなります。
さて、こんなもんでしょうか。また思いついたら書きます。
信徒の皆さんは、これらのテクを使う牧師には注意しましょう。内容のなさをごまかしているだけかもしれませんから。
これぞカルトの全容。中身が薄いうえに誰でも知っている聖書内容やストーリーを全身全霊でゼスチャーしていかに自分がキリストに夢中かをアプローチしたいらしいが、いっこうにはいってこない。結局「伝導しなさい、キリストが犠牲にしたようにあなたたちも。。。」て押し付けるけど、そっくりそのまま返したい。「お先にどうぞ」って。だってそれがあなたの仕事でしょ。私たちが昼間働いている間、活動しててください、それで飯くってんでしょ、お宅って。そういうオーバーリアクションであぐらかいてるような牧師に言えたらすかっとするんだろうなー。
返信削除ありがとうございます。
削除カッコつけたことばかり言う牧師には猛省を促したいところですね。言っても無駄だとは思いますが (笑)
文字化すると良く分かるでぇ~!声に張りがあって格好のええ事言うてても大した事言うてへんかったり、逆に、ぼそぼそ話してて頼りなさそうやけど論旨はしっかりしとったり。印象操作や!政治家もようやるでぇ~!
返信削除スピーチ力とか大事ですよね。
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