週刊誌AERAの今週号(28号→26号に訂正しました)に、カルト宗教の「2世信者問題」を取り上げた記事がありました。
私は同雑誌は買ったことがないのですが、これはぜひ読みたくて、発売日をカレンダーにメモしておきました(忘れそうだったので笑)。そして月曜日、書店に寄りました。が、見つかりません。あまり時間がなかったので、見逃してしまったのかも?
翌日、 別の大きめの書店に行きましたが、やはりありません。忙しそうな店員さんに尋ねると、ぶっきらぼうに「取り扱っておりません」とのこと。簡単に買えると思っていましたが、これはなかなか難航する予感。
もしかしたらコンビニにあるかも、と思いました。新聞や週刊誌が意外と揃っているイメージがあったからです。それで職場から近いコンビニに行きました。が、ここにもなし。
ちょっと悔しくなってネットで調べたら、朝日新聞の販売所が一番確実とのこと。でも朝日新聞の販売所ってどこにあるの? そこまで調べる気力はありませんでした。少なくとも自分の行動範囲内にはない、という自信があったからです。
あとはネット注文という方法がありますが、そこまでするのもなぁ・・・と迷っていた水曜の朝のことです。いつもスル―する駅ナカの売店の前で、ふと思い立って雑誌コーナーを見てみますと、何食わぬ顔でAERAが並んでいるではありませんか。たぶん月曜も火曜もそこにあったはずですが、完全に盲点でした。
というわけでやっとAERAを手にしたわけです。探し回っただけに、嬉しさ倍増でしたね。さっそく電車の中で「2世信者問題」のページを開きました。
全然関係ありませんが、今は電車に乗るとほとんど誰もかれもがスマホをいじっていますから、その中で雑誌を広げて読むというのは、なかなか粋でいいですね。 皆さんも良かったらお試し下さい(笑)。
さて肝心の記事ですが、面白かったです。いろいろ探し回って410円払った価値はありました(笑)。
ほんの3ページの記事ですが、書き留めておきたい言葉がいくつもありました。その中の1つを紹介するとこれです。
「よりどころとしての信仰を持ったままのほうが良い人もいる」
傍から見てどんなに変な宗教だろうと、おかしな教義だろうと、その中で生きる人にとっては唯一の「居場所」かもしれない、という話です。
「カルト宗教」は基本「悪いもの」と見なされており、実際信者に害をなす点でその通りです。
でも一方で、カルト教団を抜け出したら生きて行けなくなってしまう、という人もいます。そこまで搾取されておらず、そこまで酷い目に遭っておらず、そこそこうまくやっている信者たちに多いのではないでしょうか。もうカルト教義がしっかり組み込まれており、今さら変更できなくなっているのです。
もちろん彼らはカルト教義を広める側にいますから、その点で罪深いのは間違いありません。でも彼らの生き方が否定されるべきでもないと思います。そのバランスは、なかなか難しいものがあります。
私の教会はカルト化して問題を起こし、解散しました。信徒の立場から言うと、その瞬間に居場所も、将来の計画も、全部白紙になってしまった形です。
だから教会に深く関わっていた人ほど、その後の身の振り方に困難を覚えました。仕事はどうするか、生活はどうするか、霊的な事柄はどうするか、などと悩んだのです。
彼らのこと「だけ」考えるなら、カルト化していても、教会だけは残ってくれた方が良かったかもしれません。
それでまたおかしな「異言」とか、おかしな「預言」とか、奇妙な「霊の戦い」とかに邁進するのもヤレヤレって感じなのですが、少なくとも彼らが路頭に迷うのは防げたでしょう。彼らには、(たとえ間違っているとしても)信仰が唯一の「よりどころ」だったのです。
まあ、難しい話ですね。
紹介したAERAの記事は「2世信者問題」をいろいろ取り上げていて、これはそのほんの一部です。
興味がある方は、ぜひ駅のキオスクなんかで探してみて下さい。
余談ですが、昨年女優業を引退した清水富美加さん(千眼美子さん)も2世信者なのですね。はじめて知りましたよ。
教会が解散してなくなって各々が自分を見つめ直すいい機会だと思います。今まで依存共存の関係に身を投じていたのですから、最初は脱略感しか残ってなくても、しばらくすると、いろんなものが見えてくるとおもいます。行かないという選択もあったのにできなかった自分、牧師が言うことを全部鵜呑みにして思考停止して考える事をしなかった自分、聖書と照らし合わせる作業を省いていた自分、キリストを追わず技ばかりを追いかけていた自分、などなどキリを上げればいろいろ出てくるけど、ホントの意味で聖書を理解していなかったと知る事だけでも見っけものです。私はカルトから抜けて2度救われたような気分です(笑)目を覚ますという意味では解散も神の恵みだと思います。
返信削除おっしゃる通り、解散したからこそ気付けた部分も多いです。文字通り「目覚めた」という感覚だったと思います。まさに「神の恵み」と言うべきか。
削除もっとも、解散してなお信仰を保ち、同じような(カルトっぽい)教会に移った人もいます。彼らには信仰が「よりどころ」だったのでしょうね。それ自体は否定されるべきでないと、私は思います。
カルトから出てもまた別のカルトに行っちゃう話も聞くよね。
返信削除2世って、小さいうちから教えられ続けた神様のイメージはなかなか変えられない。(私も含めて)
脱会して宙ぶらりんでいると、神様がいなくなった感じがする。
すると、最期まで信仰を持ち続けて亡くなった母も虚しく全否定されちゃうのかな、とか結構悩んでしまうわけです。
「伝道しないと地獄行き」やら「神社や寺に行くとサタンにやられる」なんかから離れたのはいいけど、じゃあ何が本当なのか。ひっそりと探している今日この頃。
「じゃあ何が本当なのか」というのは、カルト脱会者の共通の悩みかもしれません。私もある意味、それを追い求めてブログを書いているようなところがあります。
削除最後まで信仰を持ち続けて亡くなられたお母様は、それも生き方の一つとして肯定されるべきだと私は思います。
救いは報酬ではなく、神からのギフトなので「伝道しなくてもと地獄には行きません」「神社や寺に行くとサタンにやられることもありません」キリストは悪魔に打ち勝ったとあるのでサタンなんかに負けません。教会に行けなくても、神を心でうけいれてるのなら、クリスチャンです。
削除今こそ、教会(人)に教えられたことは聖書どうりか確かめるチャンスです。知ってるようで知らない神様の事いっぱいあると思うし、毒麦を抜く作業には必要不可欠かもしれません。
聖書を学び直すのに遅いということはありませんよね。いつからでも、やり直せると思います。
削除みなさん こんにちは。スマイルです。
返信削除「週刊誌AERAの今週号(28号)」とありますが、最新号は27号です。該当の記事はその前の26号に出ていました。スマイルも確認済みです。
fuminaruさん、いま一度ご確認をお願いします。
朝日新聞の販売所は朝日新聞社に問い合わせば教えてもらえます。AERAはコンビニ、駅のコンビニでも手に入りますよ。
スマイル
スマイルさん
削除ご指摘ありがとうございます。
26号とするところ、28号と誤記したようです。
さっそく訂正させていただきました。