2015年3月6日金曜日

【体験談】「復興支援のため献金して下さい」にご用心

 いただいた体験談から。3回目。
 今回は2011年の東日本大震災から始まった、キリスト教会による「復興支援活動」の関連。

 復興支援活動をしていたK教会の牧師が、某教会にやって来た。そしてK教会が被災地で展開しているボランティア活動についてイロイロ語った。

 東日本大震災は未曾有の規模の震災であり、人々の関心も高かった。だからそこで献身的なボランティア活動を続けているというK教会に対して「ご苦労様です」「私たちの代わりに感謝です」みたいな好印象を持つのは当然であろう。けれどそこで牧師によって語られた「献金の要請」は、そういう印象に左右されず冷静に聞く必要があると思われる。
 以下、K教会の牧師による「献金の要請」。私の脳内質疑応答つき。

①復興支援のために・・・

・皆さん、私たちの教会は被災地であんな活動やこんな活動をボランティアでしています。被災地にはこんな必要やあんな必要があります。どうか被災地と被災者の為に献金して下さい。
・捧げて下さった献金は、私たちの教会が被災地までお届けします。
・皆さんは現地に行けませんよね? けれどここで献金することで、皆さんも復興支援に携われるのです!

質問「それは素晴らしいですね。ぜひ献金させていただきます」
回答「ありがとうございます。これで被災者が一人、いや二人、救われることでしょう」
質問「それは良かったです。ところで、活動費明細みたいなものは後日開示されるんでしょうか
回答「も、もちろんです。いただいた献金がいかに復興支援に役立ったか、しかるべき時にしっかりきっちり報告させていただきますね」

*そう言っておいて未だ(2015年現在)会計報告の「か」の字もしていない教会が複数ありますけど? あのお金、どこで何に使われたのでしょうか?

②復興支援のためにッ・・・

・いやいや感謝です。当教会の復興支援活動も主の恵みによって順調に進んでおります。
・それで今回、海外のゴスペルチームと共に復興支援活動を行うことになりました。ハレルヤ!
・つきまして、海外のゴスペルチームを呼ぶ為に飛行機代、宿泊代、コンサート施設代、その他諸々の経費がかかります。どうかその為に献金お願いします!
・繰り返しますが、皆さんは現地に行けませんよね? 私たちが代わりに犠牲を払って行くのですよ?

質問「あ、ああ・・・、そうですか。じゃあ献金、させていただきます(小声)」
回答「素晴らしい! これで被災地の悩める人々にゴスペルを届けることができます!」
質問「あの・・・。頑張って下さい・・・」

*渡航費やら宿泊費やら施設費やらで相当な費用になると思いますが、それって本当に優先的な活動なんですか? 寒さに耐える仮設住宅の人が大勢いるんですけど?
*自費で来て被災地で雑魚寝して、自費で帰った海外ボランティアも大勢いますけど?

③復興支援のためにッ、これだけは・・・

・ハレルヤ~。我々の復興支援活動も被災地で大いに用いられております。
・つきまして、私たちのミニストリーも拡大が急務となっております。より大規模な集会に耐えうる楽器や音響機材が必要です。しかしどれも高額です。どうぞ献金して下さい!
・繰り返しますが、これは被災地の復興支援の為です!

質問「そうですか。ではそれらの機材は被災地に寄付されるのですよね?」
回答「いえいえ、イロイロな地域を巡って継続的に活動しますから、実際的には私たちが管理することになりますね。でもこれは全て、被災地の為です」
質問「では復興支援活動が終わったら、それらの機材はどうなるのですか?」
回答「んん~。被災地の現状がおわかりでないようですね~。やっぱり現地に行っていないからでしょうね~。実は復興支援活動は、年単位でかかる作業なのですよ。そう簡単には終われません」
質問「では、今後も年単位で復興支援に携わるのですね?」
回答「そこは主の導きのままですよ。主の導きとあれば、他の活動を始めることにもなるでしょうね。そこは主の導きですから! 私には何とも!」
質問「そうですか・・・。ところで義援金の会計報告はどうなってますか?」
回答「おっと、もう時間なので今日はこのへんで。我々は主のために秒単位で働いていますから、あしからず!」

*復興支援の名目で集めた義援金を、結局自教会の施設のために使ったという教会が複数ありますけど、それってほとんど詐欺じゃないですか?

■補足
 これと似たような話はけっこうあって、一部で「ユレユレ詐欺」と呼ばれている。震災被害に乗じて大金を得た教会(というか牧師)が道を踏み外して悲惨な結末を辿ったという話もある。善意の教会も多数あると思うけれど、そうでない教会(というか牧師)も現に存在する。

 特にお金をきっちりオープンに管理しない教会にはご用心。「主のために働いていて忙しいから」とか、理由にならない。

■補足2
 今回までの計3回は、いただいた体験談を紹介させていただきました。
 ご投稿下さった「ぐれいす」様、改めてありがとうございました。

2 件のコメント:

  1. 一事が万事。新興プロテスタント教会のあらゆる詐欺行為の一つですね。日本の牧師も地に落ちたものです。

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  2. 最近はユレユレ詐欺で大金をだまし取るのは難しくなってきたようです。今は終末詐欺をまた始めていたりもします。「大地震が来て壊滅的な状況になるビジョンが見えました」などというのは、どうみても幻視だろうといいたくなりますが、当の本人はノストラダムス気取りなのですからもう救いようがありません(笑)。
    新興宗教系プロテスタントはよく「被災地に行ってボランティアをしてきました!」といいますが、その中身が問題なのではないでしょうか。後片付けのような面倒で人の嫌がるものはせずに、自分たちのコマーシャルみたいなことをやって、それをボランティアといっているような感じもします。ボランティアなら自分たちがやりたいことではなく、向こうがやってほしいと思うことをしたほうがいいと思います。それができない人は、黙ってカリタスや赤十字に寄付をすればいいのではないでしょうか。
    被災地で海外のゴスペルチームとか、自分たちのコンテンポラリークリスチャンミュージックのバンドとか、どうみても日本ではマイナーなグループの音楽活動(しかも素人に毛の生えた程度)をやって、ただ自己満足に終わっているだけでは、要するに被災地に遊びに行ったのと同じではないかと思うのです。
    被災地の方々に喜んでいただきたいといってお金を集めるのでしたら、海外のゴスペルチームや自分たちのバンドよりも、年寄に人気のありそうな杉サマあたりに「こっちで一切の費用は持ちますので、○○県××市の避難所のお年寄りを歌で励ましてください」くらいのことをやったらいいのではないでしょうか。
    お金を出すほうも出すほうです。やはりユレユレ詐欺が蔓延したのは、安易に出すほうにも原因があります。「簡単にお金が集まる」となって詐欺師(新興宗教系プロテスタントは詐欺師だらけと昔からいわれています)が味をしめてしまったことが大きいといえるのです。詐欺師に出すお金があるのでしたら、直接カリタスや赤十字に振り込んだほうが確実に困っている被災者のために使われるのです。

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