福音派・聖霊派教会あたりの若手牧師が、メッセージ中に言いそうなことをまとめてみた。
ちなみに服装は皮ジャンにジーンズ、ブーツである。脚は「休め」の姿勢。片手はマイクを持ち、もう片手は腰。時々髪をかき上げる。講壇にはiPadかmacbookを載せている。
・初めに「寝てもいいですよ。眠い人は遠慮なくどうぞ」と寛容さを見せておく。
けれど誰が眠っていたかは忘れない。
・「いや~、今日は暑い(寒い)ですね~。冷房(暖房)は効いてますか?」
と会衆席の環境に配慮する。初めっから親しげな口調。
・「聖書を読んでいただければ、僕なんか何もしゃべる必要ないんですけどね」
いやいや、しゃべる気満々でしょ。
・「(会衆をいくつかのグループに分割して)じゃあ〇〇書の〇章、1節をこっちのグループ、2節をそっちのグループ、3節をあっちのグループが、順番に読んで下さい。さあ、どこが一番声が大きいかな?」
と聖書朗読をグループごとに競わせる。ていうかノリがほとんど運動会。
・「はい、この意味が分かる人、いますか? ・・・じゃあ〇〇兄弟」
と、会衆との会話に時間をかける。ちなみにいじられやすい兄弟姉妹はメッセージ中、徹底的にいじられる。
・「うわー、僕が〇〇(聖書の人物)だったら、××なんてとてもできませんよ~」
といちいち自分の身に置き換える。
・「このように、信じる者は祝福されるのです。そしてこの祝福は今日、あなたにも起こるのです。さあ隣の人に、『あなたも今日祝福されます』と言いましょう」
と言って隣席どうしをいちいち交流させる。その間に自分は水を飲む。
・「(自前の映像を流した直後)はい、作った人に拍手。あ、あとイエス様にも」
映像を創った裏方の人への感謝を忘れない。また全ての栄光を神様に帰す配慮を忘れない、というアピール。
・「(出版した書籍を持って)これ、ウチのユースパスタ―が一生懸命書いたんですよ。ぜひ読んでやって下さい」
ユースパスタ―って自分のことだよね?
・ちなみに初めの10分は笑い話ばかり。
・「はい、神様に拍手」
事あるごとに拍手させる。
・「この箇所の真の意味は・・・・・・・・・・・・・・・・・〇〇です」
と、やたらと間を置く。本当に聞かせたいポイントに集中させる、説教学的テクニックだとか。
・「この箇所から、〇〇という啓示が与えられました。けれど後日、もっと深い××という裏啓示が与えられました」
何だよ裏啓示って。
・「ここで神様から教えられた秘密があります。それは・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・〇〇です」
また間を置く。しかも囁き声。集中させるテクニックなんでしょう。
・「私たちはこうだけど、神様はこうなのです! 私たちにはできないけれど、神様にはできるのです!」
クライマックスに向けて声が大きくなっていく。壇上を左右に歩き回り、全身で訴える。やっと真面目な顔が見れた。
・「最後に、このお話を紹介しましょう・・・」
来ました、お涙頂戴の感動話。ハンカチを準備して聞きましょう。
・「時間が過ぎているのはわかっていますが、このことだけは語らなければなりません」
いかにも神様によって語らされている、というアピール。だったら冒頭の笑い話を端折れば?
・「では一緒に祈りましょう。ただし、本当に献身したい人だけ祈って下さい。中途半端な人は祈らないで下さい」
え、祈っちゃダメですか?
・メッセージ後、司会者に「〇〇先生、ありがとうございました」と言われると、黙って上を指さす。べつに天井に何かある訳ではありません。
以上、福音派・聖霊派教会あたりの若手牧師がメッセージで言いそうなこと。こういうのが見たかったら是非とも「今風な」教会へどうぞ。
いつも読ませていただいています。
返信削除聖書を継続して読み、神様についてもっと知っていきたいなと思いました。
いつもの小難しい(いい意味で)記事も勉強になり考えさせられるんですけど、今回のは純粋に笑いながら読めました。たまにはこういうのも悪くないですね^_^
私も1分間程で礼拝の参加者全員と握手で挨拶みたいの、ちょっとなーって思ってしまいます 笑 握手大会になっちゃってて。
匿名様
返信削除コメントありがとうございます。
またいつも読んでいただいてありがとうございます。励まされます。
そうですね。小難しい記事だと自分でも思います。もっとわかりやすく、シンプルにというのが今の課題ですね。今年はそのあたりを工夫したいと考えています。
この記事は私も楽しんで(?)書きました。ちなみにここにあるのは全部「言いそうなこと」でなく、実際に言っているのを聞いたものです。
握手大会(笑)。確かにそんな感じになります。そういう時もウマの合わない人は意識的に避けるとかありますよね(あ、私だけか)。