クリスチャンの「あるある」的に書いてみた(若手牧師メッセージ篇)

2014年12月12日金曜日

あるある

t f B! P L
 福音派・聖霊派教会あたりの若手牧師が、メッセージ中に言いそうなことをまとめてみた。
 ちなみに服装は皮ジャンにジーンズ、ブーツである。脚は「休め」の姿勢。片手はマイクを持ち、もう片手は腰。時々髪をかき上げる。講壇にはiPadかmacbookを載せている。

・初めに「寝てもいいですよ。眠い人は遠慮なくどうぞ」と寛容さを見せておく。
 けれど誰が眠っていたかは忘れない。

・「いや~、今日は暑い(寒い)ですね~。冷房(暖房)は効いてますか?」
 と会衆席の環境に配慮する。初めっから親しげな口調。

・「聖書を読んでいただければ、僕なんか何もしゃべる必要ないんですけどね」
 いやいや、しゃべる気満々でしょ。

・「(会衆をいくつかのグループに分割して)じゃあ〇〇書の〇章、1節をこっちのグループ、2節をそっちのグループ、3節をあっちのグループが、順番に読んで下さい。さあ、どこが一番声が大きいかな?」
 と聖書朗読をグループごとに競わせる。ていうかノリがほとんど運動会。

・「はい、この意味が分かる人、いますか? ・・・じゃあ〇〇兄弟」
 と、会衆との会話に時間をかける。ちなみにいじられやすい兄弟姉妹はメッセージ中、徹底的にいじられる。

・「うわー、僕が〇〇(聖書の人物)だったら、××なんてとてもできませんよ~」
 といちいち自分の身に置き換える。

・「このように、信じる者は祝福されるのです。そしてこの祝福は今日、あなたにも起こるのです。さあ隣の人に、『あなたも今日祝福されます』と言いましょう」
 と言って隣席どうしをいちいち交流させる。その間に自分は水を飲む。

・「(自前の映像を流した直後)はい、作った人に拍手。あ、あとイエス様にも」
 映像を創った裏方の人への感謝を忘れない。また全ての栄光を神様に帰す配慮を忘れない、というアピール。

・「(出版した書籍を持って)これ、ウチのユースパスタ―が一生懸命書いたんですよ。ぜひ読んでやって下さい」
 ユースパスタ―って自分のことだよね?

・ちなみに初めの10分は笑い話ばかり。

・「はい、神様に拍手」
 事あるごとに拍手させる。

・「この箇所の真の意味は・・・・・・・・・・・・・・・・・〇〇です」
 と、やたらと間を置く。本当に聞かせたいポイントに集中させる、説教学的テクニックだとか。

・「この箇所から、〇〇という啓示が与えられました。けれど後日、もっと深い××という裏啓示が与えられました」
 何だよ裏啓示って。

・「ここで神様から教えられた秘密があります。それは・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・〇〇です」
 また間を置く。しかも囁き声。集中させるテクニックなんでしょう。

・「私たちはこうだけど、神様はこうなのです! 私たちにはできないけれど、神様にはできるのです!」
 クライマックスに向けて声が大きくなっていく。壇上を左右に歩き回り、全身で訴える。やっと真面目な顔が見れた。

・「最後に、このお話を紹介しましょう・・・」
 来ました、お涙頂戴の感動話。ハンカチを準備して聞きましょう。

・「時間が過ぎているのはわかっていますが、このことだけは語らなければなりません」
 いかにも神様によって語らされている、というアピール。だったら冒頭の笑い話を端折れば?

・「では一緒に祈りましょう。ただし、本当に献身したい人だけ祈って下さい。中途半端な人は祈らないで下さい」
 え、祈っちゃダメですか?

・メッセージ後、司会者に「〇〇先生、ありがとうございました」と言われると、黙って上を指さす。べつに天井に何かある訳ではありません。

 以上、福音派・聖霊派教会あたりの若手牧師がメッセージで言いそうなこと。こういうのが見たかったら是非とも「今風な」教会へどうぞ。

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