2014年7月23日水曜日

クリスチャンとイスラエル・その2。聖書無視のユダヤかぶれについて。

 イスラエル(ユダヤ)に傾倒した牧師や教会の、行き過ぎたイスラエル擁護について書いている。この数週間、イスラエルの空爆によってガザ地区のパレスチナ市民が多数犠牲になっていることや、一般家屋や医療施設が破壊されていることについて、彼らは何も言わない。言うとしたら「イスラエルこそ奇跡的に守られている」というような、信仰をずいぶん通り越した妄言である。

 私の認識では、日本のキリスト教界には数年前から急速なユダヤ・ブームが起こっている。福音派や聖霊派だけだとしても、その飲みこまれようはバカにできない。割と正統的(?)にやってきた教会が、何かのキッカケでユダヤ主義に触れて(かぶれて)、急速にそのスタイルを変える、というのを少なからず見ている。

 彼らはユダヤ暦を教会に取り入れて、その祭り(スコットとかプリムとか)を祝ったり、9月のローシュ・ハッシャナーが「本当の新年だ」とか言ったり、ユダヤ風の食文化を取り入れたりと、傍から見ると「ユダヤかぶれ」としか思えない有様になっている。
 ひどいところになると、イスラエル旅行の際、バプテスマのヨハネが洗礼を授けたという場所で自分たちももう一度洗礼を受けて、「これで本当の洗礼を受けた!」とか興奮して言う。洗礼場所に本当も何もないはずだが、キリスト教教義はどこに行った、という感じだ。

 もちろんユダヤ文化は何も悪くない。ユダヤ文化を愛好するのも決して悪くない。好きな人は存分にしたらいいと思う。
 けれど教会単位で、聖書教理とガッチリ絡み合った状態でユダヤ文化が取り入れられていくのは、はっきり言って間違いだと思う。
 

 新約聖書の「使徒の働き」を見ると、そのことがよくわかる。
 福音がユダヤ人だけでなく、異邦人(外国人)にまで伝えられるようになると、「異邦人もユダヤの律法を守らなければ本当には救われない」という動きが出てきた。つまり、ユダヤの神を信じるのだからユダヤの律法も守れ、ということだ。けれどパウロはそれに反対して、激しい議論になった、と書いてある(15章)。
 その議論は結局、人は信じて告白することによって救われる、という福音本来のポイントに決着した。
 だから私たち(ユダヤ人から見る)外国人クリスチャンは割礼を受けなくていいし、旧約聖書の律法の一言一句まで負わなくて済んでいる。それが新約聖書の言う、新しい契約のはずだ。

 ひるがえってイスラエル傾倒の牧師らを見てみると、そういう救いの本質からズレて、旧約の律法に戻ろうとしているように見える。
 ユダヤ暦を覚え、その祭りに従い、「本当に礼拝すべき場所はエルサレムだ」と言っているのが、その如実な現れである。つまりイエス・キリストを愛すると言いながら、その言うところをまったく無視している

 彼らがそのうち、「真のイスラエルとして割礼を受けなければ」とか言い出すのではないかと、私は他人事ながら心配している。

9 件のコメント:

  1. 京都にある教会からイスラエルのムーブメントは始まったのでしょうか?
    そこに通っている人たちは、そこの牧師を預言者だといっています。
    そして、個人預言をする女牧師がいます。他の牧師はその預言者のことをカリスマ派の占い師だといっていますが、
    その通りだと思います。
    本当に危険な教会が増えてきたとおもいます。

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  2. メシアニックジューのムーブメントも絡めて、おかしなユダヤ運動が次々と日本のキリスト教会を席巻して来ていますね。
    毎週繰り返しの礼拝式に飽きて?なのか、信者集めのため?なのか、もっぱらキリスト教害毒メディアのHZなどで取り上げられた海外情報を、なんでもかんでも取り入れて、いかにも時代の最先端をいってるかのような格好つけをしているろくでもない人達が、いいように踊らされているだけです。
    言葉が悪くてすいませんが、本当にバカ丸出しです!
    次から次と、考える暇もないほどにムーブメントの嵐がやってきて、信者を篩にかけています。
    敢えて言わせて頂きます。思考停止状態の馬鹿者たちです。

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  3. ユダヤやイスラエルにこだわるのは新興宗教だけです。新興宗教は中田重治の日ユ同祖論があり、大正時代からこの手のムーブメントが大好きです。
    新興宗教は次々といろいろなムーブメントをしかけて何かに夢中にさせていないと、みんなすぐ飽きてしまうからではないでしょうか。繁栄の福音でもメシアニックジューでもそうですが、何かをしていないと落ち着かないのである意味貧乏性といえると思います。
    ハーザーは変なものを取り上げることがよくあります。有名なのが明治天皇の孫が新興宗教の教会で牧師をしているという噂を取り上げたものでしたっけ。ハーザーは主の十字架クリスチャンセンターにだまされた人が発行している雑誌と聞きましたが、カルト新興宗教にだまされた経験が身になっていない人だなあと呆れます。

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  4. 京都のイスラエルを説く教会も、主の十字架センターから脱退した牧師夫婦が作った教会です。

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  5. ハーザー誌は、出版している会社の代表者がその昔、主の十字架クリスチャンセンター(以下「団体」と記述します)に所属していたので、最初は団体の機関誌としての出発でした。
    その後、意見の相違から脱退されましたが、団体側からは「見分けも何もなく、なんでもかんでも取り入れる」と言うコメントを聞いた事があります。
    当時は、トロント・ブレッシングが大流行した時代です。
    団体の流れとしては、イスラエルを特別視していますので、国旗を車に掲げたりする牧師や、イスラエルチーム派遣などを見ても、完全に盲目信仰にやられています。

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  6. うちの教会、13歳になった子供に対してバーミツバ式なんてやってたけど、
    なんなんすかね。ユダヤかぶれの始まり?

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  7. 京都のイスラエルを説く教会が気になります。主の十字架クリスチャンセンター出身の聖職者夫妻だそうですが、これは麻原が阿含宗に入信して新興宗教の経営の仕方を学んで、そののち独立してオウム真理教を創業したのと同じことです。
    私の住む土地にもこれと同じ事例があります。聖神中央教会で支部聖職者をしていた人ですが、この人は事件の数か月前に聖神から独立して、自分の新興宗教団体を創業し、教祖となって活動しています。信者がどのくらいいるのかはわかりませんが、自宅を礼拝所としていると聞いていますので、たぶん思ったほど信者が集まらなくて金儲けのあてがはずれたのかもしれません。金保のほどカリスマがないと新興宗教を創業しても成功をおさめるのは難しいでしょう。新興宗教の教祖として成功するにはカリスマは不可欠です。そしてカリスマは生まれながらのもので、備わっている人には備わっていますが、生来備わっていない人はどんなに努力しても持ち得ないものなのです。

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  8. 京都の教会の特徴は女牧師が、自身は預言者だといっている点。
    イスラエルのために祈る者には祝福がくるという内容の説教。
    この2点です。
    たくさんの施設を運営しているようなので、お金の周りはよいようです。関東から関西まで幅広く説教にでかけているようです。


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  9. そうなんですね。ハーザーにそういう背景があるとは知りませんでした。ありがとうございます。そういえば14~5年前、ハーザーはチャーチスクールをよく取り上げていましたが。

    13歳でバーミツバって、日本人の子にですか? それはある意味すごいですね。よっぽどユダヤ文化が好きなのですかね。

    新興宗教の成功にカリスマ・リーダーが必要なのは、その通りだと思います。半端なカリスマではうまくいきません。そしてうまくいってしまうと、ずいぶん羽振りの良い大教団になってしまうから手が付けられません。

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