「ハンガーゲーム2」(The Hunger Games: Catching Fire)を公開2日目に鑑賞。前作は観たけれど、原作は未読で、前情報は皆無。という状態での鑑賞。ネタバレ感想を書く。
■ネタバレ全開あらすじ(細かいところは省く)
おそらく前作から、時間的にはそれほど経過していない様子。
前作の「第74回ハンガーゲーム」の勝者、第12地区出身のカットニスとピータはそれぞれ賞金(?)と新しい住まいを得て、「勝者の村」で家族と共に暮らしている。が、彼らに平穏はなく、すぐに「凱旋ツアー」に出発させられる。そして11の地区すべてを巡回し、最後に首都キャピトルに入る。このツアーを通して、民衆の間に反乱の機運が高まっており、その象徴がカットニスであることが描写されている。
またカットニスにはゲイルという恋人がいるのだが、スノー大統領や民衆の手前、ピータと恋仲であるように装わなければならず、葛藤している。
スノー大統領は民衆の反乱を警戒しており、その象徴であるカットニスを何とか抹殺しようと目論んでいる。が、正当な理由なく抹殺すると、かえって民衆が蜂起しかねない。そこで新任のゲームメイカー、ヘヴンスビーを起用する。
そのヘヴンスビーの案で、民衆の弾圧を強化する。が、そこでハンガーゲームの歴代勝者たちによる反抗を目撃する(歴代勝者たちはいわゆる有名人で、生活の保障みたいなものもあり、政府側も簡単には手を出せないようだ)。
そこでヘヴンスビーが考えたのが、75周年を迎える今回のハンガーゲームに特別ルールを適用し、歴代勝者どうしを戦わせることだった。これでカットニスを強制的にゲームに参加させられることになり、スノー大統領はほくそ笑む。
第12区からは結局ピータも参戦することになった。家族との別れを惜しむ間もなく、カットニスとピータは電車に乗せられる。そしてトレーニング期間の後、計24人による「第75回ハンガーゲーム」が始まる。今回の舞台は熱帯雨林である。
開始早々に修羅場が展開される中、カットニスとピータは第4地区のフィニックとマグスと同盟関係となり、ジャングルに逃げ込む。しかし今回は特別ルールがあり、参加者以外にも落雷、毒の霧、サルの群れ、津波といった攻撃が定期的に繰り出される。一行は早々にマグスを亡くす。しかしピータが危うい時、何故か他の参加者がピータをかばって絶命する。何故だかわからない。
次々と他の参加者が脱落していく中、カットニスらはジョアンナ、ビーティーらとも合流する。これでカットニスに敵対する参加者は残り数名となった。ビーティーの案により、落雷と津波を利用して彼らを残らず感電死させる計画を準備する。しかし途中で妨害され、仲間たちは散り散りになってしまう。ピータもどこに行ったかわからない。打つ手なしの状況の中、カットニスは落雷を利用した捨て身の攻撃で、島を覆うドームを破壊する。
ドームが崩壊し、島は炎に包まれる。政府はゲームのコントロールを完全に失う。それをぼんやり眺めるカットニスを、突如現れた飛行艇が何故か救助していった。
飛行艇の中で目覚めるカットニス。何者かが密談している。なんと師であるヘイミッチと、ゲームメイカーのヘヴンスビーだった。ヘイミッチに裏切られたと早合点したカットニスは彼を襲うが、逆に鎮静剤を打たれる。「はじめから君を守る計画だった。参加者の半数はこの計画に同調していた」と教えられつつ、カットニスは再び眠りにつく。
次に目覚めると、そこにはゲイルがいる。カットニスは3日程眠っていたらしい。ここは家かと聞くと、そうではないという答え。一体何が起きたのかと問うカットニスに、ゲイルは答える。
「第12地区は政府によって爆撃された。もうあそこは存在しない」
終わり。
■鑑賞直後の感想
原作未読かつ前情報なしというのが悪かったのだろうけれど、完全に「途中で終わった」感がある。一定の解決も結末もない。そのまま「次週に続く」という感じで、非常にスッキリしない。
とはいえ、映画のクオリティとしては間違いなく一級品である。2時間半と長いのだけれど、最後まで緊張感をもって観ることができた。
ただ、映画のコピーが「歴代勝者による壮絶なバトル」なのはちょっといただけない。何故なら、ゲーム自体が映画中盤からの展開であり、かつ壮絶バトルもさほど展開しないからだ。どちらかと言うと「カットニスたち参加者VS政府」という構図が中心で、参加者どうしの戦いという前作のカラーからは、明らかにシフトしている。だからこのコピーからバトルロワイヤル的な展開を期待してしまうと、だいぶ期待ハズレな結果に終わると思う。
だがこのシフト自体は必然だと思う。参加者どうしの殺し合いなら前回と同じだからだ。今回はそれより「本当の敵=政府」という真の戦いが示唆されていて、次作に対する期待が高められている。
■劇場での特典
公開2日目に行ったからかどうかわからないけれど、カットニスのシンボルマークである「マネシカケス」のピンバッチをもらえた。
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