ゴールから逆算して生きるススメ

2013年8月12日月曜日

雑記

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「ゴールから逆算して考える」というようなフレーズを、どこかの予備校が使っていた。受験までに必要な学力が得られるよう、計画的に受験勉強を始めよう、という意味だと思う。

 ゴールを見据えてスタートするというのは、受験に限らずいろいろな場面で必要になると思う。例えば〆切が決まっている仕事とか、早く解決しなければならない課題とかは、そういう考え方で取り組むのが確実ではないだろうか。「アリとキリギリス」で言えば、アリの考え方と同じだ。

 私は仕事柄、高齢な方と接することが多い。中には、人生の終末を迎えておられる方々もいる。そういう方々の人生の最期の一幕を見させてもらえばもらうほど、自分のそれを考えずにいられなくなる。自分はどのような終焉を迎えるのか。現時点からの延長線上にある終焉はどんなものなのか。その時自分は何を思っているのか。あるいはそんなこと考えられなくなっているか…。

 そんなのまだ先だと思う人もいるだろうけれど、時間というのは案外早く流れていく。若いうちは一年が異様に長く感じられるけれど、年を追うごと、それは加速されていく。勤め人などで、いつの間にか一年、二年が過ぎてしまったという人は少なくないと思う。

 悲観的に聞こえるかもしれないけれど、私たちは日々、自分自身の終焉に向かって歩いている。その終焉をどう飾るか、どう迎えるかは自分次第だろう。もちろん予測できないこともたくさんあるだろうけれど、少なくともその終焉に臨む態度とか姿勢とかいうものは、紛れもなくその人自身が反映される。

 受験や仕事は短いスパンで計画できるだろうけれど、人生そのものも、まったく同じ要素を含んでいる。
 自分の人生のゴールを思い描き、そこから逆算して(何かを)スタートさせることは、一つの価値ある生き方だと私は思う。もちろんどう生きるかは人それぞれだけれど、何かを成し遂げたい、一定の成果を見たい、とするならば、非常に助けになるだろうと思う。

 この「ゴールから逆算して生きる」ことの良い点は、それをするのに遅すぎることはないというところだ。何歳になっても、自分の余生をある程度見積もった上での逆算ならできる。それより長ければ儲け物、短くても、ある程度は達成できる。たとえ途中で終わったとしても、「何もしなかった」と後悔することはない。

追記)
 もちろんこれは、人生において何かを成し遂げるべきだ、という考え方が前提になっている。べつに何も成し遂げる必要はない、という考え方ももちろんあると思うし、それを否定する気はない。

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