チャーチスクールの会計について

2013年6月15日土曜日

教育

t f B! P L
■会計について

 当たり前ではあるけれど。

 チャーチスクールは法人事業でも牧師の個人事業でも、授業料をもらって運営するいわゆる(無認可の)「私立学校」である。会計事務と開示は必須である
 それを忙しいからできないとか、クリスチャンは信頼し合うべきだから必要ないとか言う人は(いないと信じたいが)、小学生くらいからやり直した方がいい。

 が、会計事務・開示がしっかりされていても、まだ安心できない。その内容に注意すべきだ。
 たとえば会計に関わるのが代表者とその親族だけ、という形は危険である。内輪で内々に処理することは、不正への足掛かりとなりやすい。絶対大丈夫という保障は誰にもない
 他にも、寄付金頼みの赤字会計とか、教師の給与設定に偏りがあるとか、家庭によって納める授業料が違うとか、何らかの不健全さが内在することがある。第三者が監査に入るべきだと私は思う。

 以前「チャーチスクールは経営するものではない」と書いた通り、スクール単独での経営はあり得ないと私は思っている。規模にもよるが、授業料収入だけで施設費や人件費の全てを賄うことはできないからだ。あくまでチャーチの施設を使った、ボランティア・スタッフによって多くを支えられたスクールでなければ、健全な経営にはならないだろう
 いわゆる正社員は一名か、多くても二名までだ。彼らが自身の社会保障費(健康保険や年金等)をちゃんと払えるだけの給与額、つまり一般的水準の給与額を支払えなければ、将来的に、彼らを路頭に迷わせることになるからだ。

 中には「赤字でも主の働きをやめることはできない」と言う人がいる。よくよく考えての結論であってほしい。それはそれで選択の自由ではあるだろうけれど、少なくとも関係者全員に、その事実を明確に伝えておかなければならない。そして改善に向けて全力で努力しなければならない

「神様が助けて下さる」と信じるのは結構だが、その神様がルカの福音書14:28で何と言っているか知っているのだろうか。「家を建てる前に、かかる費用を計算しなさい」
 自分でよく考え、働き、うまくいかない何かを改善していくのは、当たり前の責任だ。それをしないで神様頼みなのは、お寺の賽銭箱にお金を投げ入れるのと何が違うのだろうか。

QooQ