チャーチスクールで取得すべき資格について

2013年6月14日金曜日

教育

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■資格について
 
 主に高校生の卒業資格の話になる。
 
 文科省の認可がないチャーチスクールの高校を卒業しても、高卒とは認められない(言い張ることはできる)。
 
 それを補う手段として、高等学校卒業程度認定試験がよく利用されている。が、これを高卒資格と勘違いする傾向が少なからずある気がする。この試験は大学等の受験資格、あるいは高卒以上の学歴を求める職場の入社試験受験資格である。だからチャーチスクールを最終学歴とする場合、公的には高卒でなく中卒ということになる(繰り返すが、高卒だと言い張ることはできる)。
 
 それを避けるためのここ数年の動向として、通信制高校が利用され始めている。チャーチスクールが通信制高校と提携しているケースと、チャーチスクールの生徒が個人で利用するケースとがある。通常は前者だろう。
 
 この場合、生徒は普段はチャーチスクールに通い、そこで通信制高校の課題に取り組む(視覚教材も含め基本的に自習だ)。体育や芸術分野はそのチャーチスクールの授業を受けるだろう。通信制高校でのスクーリングの日はそちらへ行く。それを3年間やり終えると、見た目はチャーチスクール卒業、公的には通信制高校卒業、ということになる。
 
・チャーチスクールが通信制高校を併用するメリット
 卒業生が〇〇高校卒業と公的に認められる。
 高校の教師が少数で済む。
 高校のカリキュラムを作る必要がない。

 
・そのデメリット
 チャーチスクールと通信制高校の両方の費用がかかる。
 

 これはデメリットかどうかわからないが、結局は通信制高校に入学する訳で、それでもチャーチスクールに入学しなければならない理由があるのかどうか、再考すべきだと思う。

 が、通信制高校との提携を進めているチャーチスクールは、良心的だと私は思う。生徒の進路や人生の可能性を狭めないように、配慮しているからだ。
 前述の高認試験でも進学は可能だから、理論的には何ら問題はないかもしれない。が、高卒でないという事実はその子の履歴書に生涯ついて回るし、そこを気にする採用担当もいる。そうならないようにと心を配り、できることがあるならしようというのが、チャーチスクールを運営するクリスチャンたちが持つべき最低限のモラルであろう。

 履歴書など関係ないとか、主の使命にだけ生きればいいとか、そんなのキレイごとでしかない。
 もちろん全員が大卒である必要はないし、いろいろな道があっていい。が、誰一人大学に行けず、神学校とか「献身者」とか〇〇訓練ベースとか、そういう狭い世界にしか進路を見出せないのがチャーチスクールだとしたら、そんなものはいらない

 チャーチスクールの卒業生は社会のいろいろな分野に出て行ってほしいし、中には高度な学問を究めるような人物もいてほしい。
「世界宣教」を理念に掲げるチャーチスクールであるなら、それは当たり前のことなのだが。
 
・結論
 通信制高校を併用することにもデメリットはあるが、高校生を抱えるチャーチスクールが現在できる最善の選択であると、私は考えている。

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