教会を「見抜く」ススメ

2013年5月7日火曜日

キリスト教問題

t f B! P L
 以前、教会の良し悪しの判断について書いた。

 その結論は、信じたばかりの人にはまったく判断できない、そして最初がハズレだと信仰を捨てることになりかねない、ということだった。
 が、それだと解決にならない。
 目に見えてわかる判断基準があったら、いいのかもしれない。

・「行ってはいけない教会」というスレッド
「行ってはいけない教会」で検索すると、まず同名のスレッドがいろいろ出てくる。単なる誹謗中傷や理由をあげない全否定もあるけれど、中には丁寧に項目を挙げて書いている人もいて、参考になるかもしれない。例えば「若い人が多い」とか「やたら横文字を使う」とか、「リバイバル」とか「弟子訓練」とか、確かに注意すべき項目だと思う。全部が全部という訳ではないが。
 が、それらを満たすから危険な教会だ、と一概には言えない気がする。

 その教会の現在の在り方というのは、結果的なことであろう。
 もちろん教派の影響もあるだろうが、例えば若者が多いとか、いろいろ活動があって活発だとか、あるいは人がどんどん減っていくとかいうのは、その教会の歩みの現れであって、教会の良し悪しを議論する上では、枝葉末節だと思う。

 それよりも、教会をそうさせているものに注目すべきではないだろうか。

・教会を形作るもの
 教会を形作る最大の要因は、私の経験ではリーダーシップにあると思う。
 教会によってリーダーシップの形はいろいろだろう。長老や牧師が何人かいて、役員会や執事会を構成しているかもしれない。あるいは牧師一人かもしれない。いずれにせよそのリーダーシップが、教会の最終的な意思決定機関である。だからどんなに民主的にやろうとしても、その教会の方向性は事実上、リーダーシップが左右している。
 それにまともな教会なら、総会等でリーダーシップを信任するという手続きを踏んでいる。だからそのリーダーシップが決めることに、基本的に文句が出ることはない。

・教会の何を見るべきか
 私が教会でまず注目したいのは、リーダーシップがどのような人たちかという点だ。その行動や言動、家族関係などから、人格や品性を知る手掛かりが得られる。
 次に、リーダーシップと信徒の関係に注目したい。例えば信徒が元気で明るいと、リーダーシップによる権威の乱用や虐待はなさそうだと判断できる。

 この方が、的確な判断ができるような気がする。若者が多いとか、リバイバルとよく言うとか、そういう「形」に必要以上にこだわらなくてもいいのではないだろうか。

(…が、リーダーシップに問題がありそうな教会に限って、若者が多いとかリバイバルがどうとかいう形になっているのも事実かもしれない…)

・時間をかけて判断すべきか
 何らかの評価項目を作り、それに従って判断していくなら、時間はかからない。
 が、上記のようにリーダーシップの品性とか信徒との関係とかをしっかり見定めようとしたら、やはりある程度の時間は必要になる。

 そこまで教会を批判的に見なくてもいいのでは、という意見があるかもしれない。
 が、私は教会を批判したい訳ではない。警告したいだけだ。正しい聖書理解と自浄力のない教会は、最終的に人を傷つけ、破壊してしまうからだ。
 黙示録2章2節には、エペソの教会の信徒たちがニセ使徒を見抜いたと書いてある。これは本当に注意すべきことだと思う。
 ニセモノたちの嘘は、安易にわかるものでない。そして注意して見抜こうとしなければ、簡単に騙されてしまう。

 私たちはそういう時代に生きている。


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