「肉食動物」が職場の雰囲気を決める

2013年4月4日木曜日

生き方について思うこと

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 この4月、新しい環境に入ったという人は少なくないだろう。
 新しい学校とか職場とか、いずれにせよ未知のコミュニティであろう。そこに新しく入ろうとする時、人は多少のストレスを感じるのではないか。
 
 新しいコミュニティでうまくやっていけるかどうかは、そのコミュニティの種類とか内容とかよりも、そこにいる人間たちの種類にかかっていると私は思う。
 だからそこの人間たちの種類を正しく見分けることは、そこで生きていくうえで少なからず有用ではないかと思っている。
 というわけで私なりに、人間の分類方法を考えてみた。
 これは私の職場を参考にしているので、学校などよりは、仕事場の方が適用しやすいかもしれない。
 
 職場でのつき合いに限定して人間を分類する方法として、二つのスケールを用意した。
 一つは「主張の強弱」、もう一つは「自分軸・他人軸」。
 
・主張の強弱
 これは、その人が自分の主義や信念、やり方等をどれだけ主張するか、である。どれだけ人に押し付けるか、と表現してもいい。

・自分軸か他人軸か
 自分の都合を優先するか、他人の都合を優先するか、の指標である。他人軸に行くほど、自己犠牲精神が強いことを意味する。
 
 この二つのスケールを縦軸、横軸にとると、下図のように大きく四つのエリアができる。
 
 
  この四つのエリアのどこに分類されるかで、その人の種類を把握しようというのである。
  対象者の自己主張の強さ、軸の中心という観点で、しばらく観察してみよう。対象者の性質をそれぞれ当てはめていけば、その人がどのエリアに入るかわかる。

 四つのエリアは、私の分析だと以下のようになる。それぞれ勝手にネーミングしてみた。

 主張(強)+自分軸=肉食動物
 主張(強)+他人軸=おせっかい
 主張(弱)+自分軸=一匹狼
 主張(弱)+他人軸=草食動物

 
 
■特徴
・肉食動物
 恐竜で言えばティラノザウルス。我が道を突き進むだけでなく、周囲を巻き込み、食らい尽くしていくタイプ。自分のやり方が正しいと微塵も疑わず、周囲にもそれを押し付け、反対者をあの手この手で退けようとする。
 味方であれば心強いが、敵であれば最悪。
 
・おせっかい
 
 下町のおばちゃんタイプ。ぜんぜん関係ないことに口をはさみたがり、良かれと思うことを人に押し付ける。世話好き。基本的にいい人だが、時におせっかいが過ぎて周囲をイラつかせることがある。
 
・一匹狼
 自分中心に仕事をするが、それを他人に押し付けようとはしない。基本的に群れない。争いごとを避ける傾向があるが、自分のテリトリーを守るためなら戦う。一見安定していて頼もしいが、頼っても助けてくれない。
 
・草食動物
 人畜無害ゆえ、他人に食い尽くされる運命にある子羊。社畜としていいように酷使されるが文句も言えず、心身症を発症して休職を余儀なくされても無抵抗。どんな時も笑っていれば大丈夫と自分自身に言い聞かせながら、ラオウに殴り殺されるかわいそうな村人。
 
■分析
 自分自身も含め、職場の人間を分類すると意外に面白いかもしれない。
 大半が「おせっかい」と「草食動物」で、「一匹狼」が少々、という職場なら非常に平和と言える。運よくそこにいるのなら、悪いことは言わない。決して辞めてはいけない。
 
 しかし肉食動物が一人二人いるだけで、雰囲気はガラリと変わる。通常なら仲良くし合える「おせっかい」や「草食動物」どうしまでギクシャクしてしまい、殺伐感は肌にヒリヒリ痛いくらい。
 もしも職場が肉食動物だらけのジュラシックパーク状態であるなら、一刻も早く脱出することを勧める。大丈夫、あなたが悪いわけではない。あなたの運が悪かっただけだ。
 
■結論
 以上の結果から、職場の雰囲気を決めるのは肉食動物タイプの数によると言える。草食動物がいくら集まったところで、たった一匹の肉食動物の存在ですべてが崩壊するからだ
 
 以上、この分類法が、少しでも何かの役に立つことを願うばかりである。

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