家計改善の一つの方法

2013年4月3日水曜日

生き方について思うこと

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 家計を改善したいと、誰もが思っているだろう。
 黒字にしたいとか、黒字額を増やしたいとか、うまく運用したいとか。

 家計を良くする方法は、単純に次の2つだ。
・収入を増やす。
・支出を減らす。

 当たり前である。誰もが知ってる。が、実行するのは難しい。

 収入は、そう簡単には増えない。
 年に一度の定期昇給か昇進以外に収入を増やすとしたら、サラリーマンなら副業とか転職とか起業とか考えるしかない。が、副業にはある程度の時間とエネルギーが必要だし、副業禁止規定があると税務上問題になる。転職や企業はうまく行くとは限らない。
 それに、収入を増やすことは、もちろん良いことではあるが、根本的な解決にはならない
 なぜなら、人はお金があればあるだけ使ってしまう習性があるからだ。

 たとえば年収があと100万増えたら、あるいは倍になったら、あるいは3倍になったら、生活がもっと楽になるのにと思う。その予測はある程度までは正しい。が、年収が増えても「お金がもう少しあれば」という心理状態がほとんどまったく変わっていないのは、多くの人が経験上知っているのではないだろうか。
 これは目の前にニンジンをぶら下げられた馬が延々と走り続けるのに似ている。

 人はどうしても、年収に見合うか、それより少し上の生活をしようとする。そしてその生活には、削れるものなど一つもないと思っている。

 常勤職員として働いている人が、この心理状態から抜け出すのは非常に困難だ。
 安定した企業であれば定期昇給していくし、昇進もあり得る。収入は上がりこそすれ、下がることはほとんどない。従って生活レベルも上がる一方だからだ。

 私が勧めるのは、(多くの経済学者も言うように)収入を増やす前に、支出を減らすことだ。
 実はこれが、家計改善の唯一の方法だと私は思っている。

 私はどうしてもやりたい仕事があって、年収が半減する転職をしたことがある。
 当然、それまでの生活を維持することなど不可能だった。それどころか限界まで切り詰めなければ、生活自体が成り立たない状況だった。
 私は車を手放したり、インターネットを解約したり、定期預金を解約したりと、徹底的な節約生活を始めた(そうせざるを得なかった)。

 その中で気づいたことがいくつかある。

・どうしても必要なものはわずかである
 たとえば車は、ほとんど週末しか乗っていなかった。それも毎週ではない。緊急時にあったら便利だと思っていたが、そんな事態はなかったし、あっても方法は他にもある。

・行政のサービスを使わない手はない
 行政は実はいろいろなサービスを提供している。たとえば健康保険料は、支払えない旨を申請すれば全額免除される場合がある。
 子どもがいれば簡単な申請一つで就学支援金がもらえるケースもある。
行政は基本的に申請主義だ。申請しなければ何もしてくれない。そして彼らは積極的な広報などしない。だからサービスがあっても、その存在を知らないということが結構ある。

・クーポンの類は最大限利用すべきだ
 多種多様なクーポンが存在するが、それらは大概、利用するのが面倒くさい。会員登録とか、空メールを送るとか、使えるクーポンを探すとか、切り取るとか、手間がかかるものが多い(実はそういう風に作られている)。が、本当に必要な買い物の時は、利用しない手はない。

・本当に必要かどうか、買う前に吟味するようになる
 ないお金を出す訳だから、どうしても慎重になる。そしてそれは良い結果をもたらすことが多い。
私は欲しい物がある時、まずはグッと堪えて、ネットでレビューを見たり、最安値を探したりしながら時間を置いて、自分の購買意欲が本物かどうか見極めるようにしている。すると案外、買わなくて良かったと思うことが多い。

 細かいポイントはいろいろあるが、要は、「必死」であることが重要だ。背水の陣だからこそ、お金に関するいろいろを一生懸命調べるし、勉強する。そして本当は必要でないものを切り捨て、使えるサービスや情報を最大限活用するようになる。

 そのハングリーさは、安定収入があって徐々に昇給していく生活をしていると、なかなか持つことができない。
 結果、省ける無駄にも使えるサービスにも気づかない、ある意味怠慢な暮らしを惰性で続けてしまうことになる。
「お金がもう少しあったらいいな」とは思っても、本気でそれに取り組めない。

 同僚の何人かは夫婦共働きで、持ち家があったり車があったり、不自由ない生活をしているように見える。が、彼らの口癖は「お金がない」である。
 限界ギリギリの節約生活時代の私には、彼らが毎月払うお金のほとんどが、本当に必要なのかと疑わしく見える。
 が、彼らにはそう見えない。

 私は今はそれ相応の年収があるが、この節約時代の発見は、一つの財産だと思っている。

 決してオススメできる方法ではないし、本当はそんな必要もないのだが、この「節約せざるを得ない生活」を送ることは、ある程度の「気づき」をもたらしてくれると思う。
 もしそうする余裕と暇があり、それに意義を見出す方がいるならば、試してみる価値があるかもしれない。

 ちなみに私は、もう二度としようとは思わない。

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