The Raid: Redemption

2013年1月16日水曜日

映画評

t f B! P L
邦題「ザ・レイド」(2011年・インドネシア)
 
何かのDVDで予告編を見て気になっていた作品。
レンタルする時に、インドネシア映画だと知った。
瞬間、脳裏をよぎったのはタイ映画の「マッハ!」。

ま、まさか、アクションすごいけどストーリーなし・・・って奴?

しかし、初めの30分で、それが杞憂であることがわかった。
面白い。大興奮。恐るべし、インドネシア映画。

■あらすじ
インドネシアのジャカルタ。一台の警察装甲車両が、犯罪王リヤディのアジトに向かっている。中には精鋭20名の警官。うち1人は、新人のラマ(主人公)。家に身重の奥さんを残し、父には「必ず連れ戻す」と謎の言葉をかけてきた。

作戦は急きょ決まった。30階建マンションに侵入し、15階にいるリヤディを確保するのが目的。しかしアジトは犯罪者の巣窟となっており、警察はおろか、対立マフィアでさえ手が出せない要塞となっている。

それでも首尾よく侵入し、5階まで制圧。しかし6階で、警部補のミスで存在がバレてしまう。
返り討ちに遭う隊員たち。
あっという間に残り5人になり、立場逆転。
しかし警部補は、「応援は呼べない」の一点張り。
リヤディも、「応援は来ない」とほくそ笑む。
この任務、何かワケがありそうだ。

それぞれが思惑を秘めたまま、舞台は15階へ。

■アクションがすごい
とにかく半端でない。R15なのも当然。殴るは蹴るは、ナイフでザクザク刺すは、「本当に死んだんじゃないか」と思わせるほどだ。全盛期のジャッキーの格闘なんてギャグにしか見えない。
私は普通に座って観ていられなかった。気づくと何度も体勢を変えていた。

しかし、後半の格闘シーンがそれぞれ長かった。少しダレる。ストーリーの核心に近づくにつれ、格闘はコンパクトにしても良かったのでは。

■ストーリーもしっかりしている
初めから、侵入がワケありだと描かれている。敵にも味方にも秘密があり、最後まで真実が何なのかわからない。
構成もよく考えられている。侵入→逆襲→逃走→決戦、という黄金パターンだ。
もっとも、ハリウッド慣れしている日本人には、新鮮さはないだろうが。

普段見慣れないインドネシア人たちが、彼らの世界で作り上げた作品。
そう見ると、細部まで新鮮だ。

■インドネシア文化
舞台が犯罪者のマンションなので、ジャカルタの雰囲気を楽しむことはできない。
主人公の住まいも近代的で、国籍不明である。
しかし警官たちが駆使する格闘術「シラット」は、東南アジアのものらしい。特にインドネシアのものが有名だとか。しかし素人の私には、カンフーとどう違うのか、よくわからなかった。
もう一つ、インドネシアと言えばイスラム教であろう。主人公もムスリムらしく、冒頭でアラーに祈りを捧げている。

■続編
2013年に制作されるとのこと。DVDの特典映像で、続編に関するコメントを見ることができる。
それで知ったのだが、リヤディの片腕だったマッド・ドッグ役の俳優(ヤヤン・ルヒアン)が、武術指導を務めているらしい。
どうりで、動きのキレがズバ抜けて良かったはずだ。

予告編(Youtube)

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