iPad Retina Display を使い始めて1ヶ月が経つ。
現時点でのレビューを少し。
■iPhoneとは違うライフスタイル。
iPhoneは隙間時間や移動中、マックでの軽食時や仕事の休憩中など、「ちょっとした時間」に使うのに適している。それに対してiPadは、座ってじっくり取り組むのに適している。
iPadは同じアプリ、同じゲームを「別物」にする。特にグラフィックに凝ったゲームなどは、iPadでプレイしてしまうと、もうiPhoneでやろうとは思えなくなる。現に私は、ユニバーサルアプリはiPhoneから削除してしまっている。
文章入力も大きな違いがある。iPhoneでの長文入力も可能だが、iPadのそれと比べると、かなりストレスフルになる。
■どこで使うか。
iPhoneはどこででも使えるが、iPadは場所を選ぶ、と私は思っている。
時々、電車内でiPadを使っている人を見かけるが、重そうでカッコよく見えない。座っていても同様である。たかだか数分しか乗らない狭い座席とiPadに、どうもギャップを感じてしまう。
iPadを使うなら新幹線とか、グリーン車とか、ゆったりした座席に長時間座る時にしたいと思う。
もちろん広げた新聞みたいに邪魔になるものではないので、個人の好みだとは思うが。
■Retinaの美しさ。
他のタブレットを使い込んでいるわけではないが、今まで使ってきたパソコンと比べてみても、Retina Display の精細さと見やすさは特筆されるべきだと思う。
iPadを使うようになってから、iPhone4Sも見苦しく感じるようになった。
これは単に「見やすい」というレベルの話ではなく、iPadの使用感に大きく影響している。目の前にiPhoneとiPadの両方があったら、特にiPhoneでなければできないという作業でなければ、私は間違いなくiPadを手にするだろう。
■文字入力。
iPadのソフトウェアキーボードは、初見では打ち辛そうだった。確かに指先の感覚だけでは打てない。しかし一般的なキーボードと同じサイズで、キー配列も一緒である。ある程度視認しながらなら、タッチタイピングの要領で問題なく打てる。
私も何度かメールを打つ内に、慣れてきた。今では初めにホームポジションを確認すれば、ほとんど見ないで打てるようになった。
実はiPadの購入を見据えて、先にBluetoothのワイヤレス・キーボードを購入しておいた。iPhoneでも使えて、大変重宝している。iPhoneで長文を打とうと思ったら迷わず使うアイテムである。これをiPadでも使おうと思っていた。が、初めのうち少し使っただけで、今はソフトウェアキーボードしか使っていない。
■持ち運び方
これは非常に迷う。まだ迷っている。裸で持ち歩くのは論外だが、それも含めて、いくつか選択肢があるだろう。
・カバーをつける(常時付けっぱなしになる)。
・ケースに入れる(使う時に引っ張り出して、裸で使う)。
・カバンに入れる(やはり裸で使うか、カバーを付けるか)。
・裸で持ち歩く。
カバーは大量の種類が販売されている。先日、秋葉原のヨドバシカメラに見に行ったが、全部見るのに1時間くらいかかったと思う。
が、それだけ見ての結論は、次の通りである。
iPadのアルミ材質を殺してしまう。
カバーを付けた時点で、それは"iPad"でなく「タブレット」になる。群雄割拠するタブレットの中の何か、という認識しかされなくなる。もちろんそれがiPadであることは変わらないし、使用者が満足していればいい話である。
しかし私はカバーは付けたくないと思った。
iPadを裸で持ったときの、あのアルミのひんやりした感触と、重さ。
まさにiPadユーザーの特権ではないだろうか。
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