身近なカルト、隣のカルト

2021年1月22日金曜日

カルト問題

t f B! P L

 プペルで話題の人を絶対信用しちゃいけないと自分が思ったのは、彼の近畿大学の卒業式のスピーチがきっかけです。

 パラパラ拍手で迎えられ、「僕はこのままでもいいけど、あなたたち(卒業生たち)には盛大な拍手と歓声で僕を迎えるという選択肢もあった。さあどうする?(要約)」という言い方で、場を操作していたのです(結局、卒業生たちに盛大な拍手をさせていました)。とても危険なやり方だと思いました。


 これはムードメーカーとか、盛り上げ上手とか、そういう可愛いものではありません。選択肢を与える振りをして奪い取っているのです。そして無言の圧力で自分の意のままに聴衆を操っているのです。カルト教祖的な手法です。そのやり方が度を超えたらどうなるか、言わずもがなでしょう。


 そういうやり方を「斬新」とか「革命的」とか言って持て囃していると、いつかしっぺ返しを食らいかねません。オウム真理教も一連の事件を起こすまでは、よく持て囃されていました。


 このスピーチは公衆の面前で行われましたので、その危険さが分かりにくいかもしれません。けれど同じことが密室で、彼と少人数の中で行われたらどうでしょう。

 例えば「AでもBでもどちらでもいい。選ぶのはあなた。ただし自分だったらA一択だけどね」と言われて、誰がBを選べるでしょう。露骨な他者操作です(言われた側はそれが他者操作だと気づかないと危険です)。


 プペルの台本とチケットのセットを何十部も買った人の話も聞きました。「アンバサダーとして協力したい」みたいな大義名分を掲げていましたが、要は高額転売に協力させられているわけで、マルチ商法と何が違うのか、自分にはよく分かりません。

 作品が本当に良いものであれば、口コミだけで十分でしょう。なぜ信奉者がチケットを捌かなければならないのでしょうか。それだけでも異常なものを感じます。


 その手法に宗教との類似性を指摘する意見もありますが、「宗教」より「信者ビジネス」だとわたしは思います。

 宗教と信者ビジネスは明確に違います。宗教は基本的にお金がなくてもできますが、信者ビジネスはお金抜きでは成り立ちません。


 そして宗教自体も、信者ビジネスに成り下がってしまう危険性があります。

 いかにして信者からお金を集めるかに固執しはじめたら、黄色信号です(既に赤信号かもしれませんが)。クリスチャンの皆さんはよくよく注意して下さい(特にカリスマ性の高いリーダーには!)。

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