教会で働いていた頃、給料の未払いが3ヶ月続いて、ついに残高がマイナスになったことがあります(もともとギリギリの生活で、貯金はほぼありませんでした)。光熱費を支払っていたクレジットカードが不払いになり、初めて督促状を受け取りました。さすがにパニックになりました。払うアテがないのに請求書だけが次々と届く、あの恐怖はハンパではありませんでした。
コロナ禍で失職した人が70万人以上いると新聞で読みました。当時の自分と同じような状況になっている人が今もいるのかと思うと、本当にいたたまれません。10万円くらいでは(日々の支払いは)焼石に水でしかありません。「お金がない」恐怖感は、本当に筆舌に尽くし難いものがあります。
「神と富(金銭)の両方に仕えることはできない」という聖書の言葉は、とりあえずお金の心配がない状態でないと、全く意味を成しません。気持ちとか信仰とかで、どうにかなるものではありませんから。
よく「お金がない中でも献金したら倍以上になって返ってきた」みたいな話をする人がいます。それはそれで事実なのでしょう。けれど、本当に困窮している人に向かってそんな再現性を保障できない話をするのは無責任でしかありません。それなら少額でも、お金をあげた方がまだ愛があると思います。
ちなみに「献金したらそれ以上になって返ってくる」と信じている皆さん、あなたがたがしているのは献金でなく、投資です。