「あなたは何故、神を信じるのか?」
「神を信じて、どんなメリットがあるのか?」
と信者でない人から訊かれたら、どう答えるだろうか。
こういう質問自体を「失礼」だと退けたらそれ以上対話にならないので、クリスチャンの皆さんには一つ真剣に考えてみてほしい。
信じていない人にとって、信じることのメリット/デメリットは割と興味のある点だ。聞きたくなるのも当然だと思う。
ただこの問いに答えるのは、案外難しい。
たとえば「あなたは何故、神を信じるのか?」に対してキリスト教的に「永遠の命が得られるから」と答えたら、「永遠の命が得られると信じるのは何故なのか?」という新たな疑問を生んでしまうから。下手すると、堂々巡りになりかねない。
さてわたしたちクリスチャンは一体何故、神を信じているのか。
「信仰にメリットを求めるのは肉の思い(←超専門用語)だ」とか「永遠の命以上のメリットなどない」とかと返してしまうのは、信じていない人にとって全く論理的でなく、はっきり言って気持ち悪いだけなので、良くないと思う。信じていない人たちが抱く疑問は時として本質を突いている。信仰者はしっかり耳を傾けるべきだと思う。
そもそもの話、「あなたは何故、神を信じるのか?」と訊いてもらえるのは、自分の信仰について語るこの上ないチャンスだ。宗教に関心を持ってもらうのは昨今特に珍しいことだから。適切に答えられるようにちょっと準備しておいても、損はないと思う。