聖霊派教会に愛をこめて

2019年2月26日火曜日

自助グループ

t f B! P L
 自助グループの活動の一環で、何年振りかでペンテコステ派(聖霊派)の「熱狂的な」礼拝に参加しました。


 入口のドアから漏れてくるバンドの音とか、入った瞬間に感じる熱気とか、ごった返す人とか、懐かしかったです。
 みんな手を挙げて大声で歌ってて、感動してたり泣いてたり、私がいた教会とまったく同じ光景が広がっていました。何年もブランクがあるのですが、違和感なくそこに入っていく自分がいました。一度自転車に乗れるようになると何年振りでも転ばず乗れる、というのと同じかもしれません。


 私自身はもう聖霊派は懲り懲りで、当ブログでもその問題点を散々書きたててきました。でも隣で真剣に歌っている人や、 その隣で歌いながら泣いてる人、私のために椅子を出してくれた人、一番うしろのブースでPAを操作する人、舞台上で旗を振る人など見ていると、「ここは彼らの居場所、生き甲斐なんだな」と素直に思いました。悪い意味でなくて。


 それでツィートしたのがこれです。


 この前に「聖霊派=カルト」ではないという旨のツィートもしました。


 聖霊派の教義理解・聖書理解の是非は置いておくとして、それ自体はカルトではない、と。カルトは人間対人間の問題、組織構造の問題です。だからどの教会でも、どの会社でも、どのコミュニティでも、なんならどの家族の中でも起こります。聖霊派が(問題を起こしやすいのは事例的に事実ですが)、ことさら悪いとは言えません。


 だからその日、私は改めて「聖霊派の教会生活も尊重されるべき」と思いました。お前に言われたくねーよって話かもしれませんが(笑)。


 私も何の疑念もなく教会生活を送っていた頃は、楽しいことが沢山ありました。思いっきり賛美して、感動して、誰かのために祈って、誰かも私のために泣いて祈ってくれて、ハグして、一緒に食事して……。 当時の私もそういう教会生活を否定されたら、ひどく反発したと思います。結局は(私の教会は)否定されるべきだったのですが。


 そんなふうに聖霊派で生きてきた者として、これだけは書かせていただきたいと思います。聖霊派の皆さんへのアドバイスです。たぶん無駄にはならないかと思います。


まず正しい「人権意識」を持って下さい。そして他者の人権はもちろん、自分自身の人権も守って下さい。「信仰」という名目で人権が無視されるのは、問題の始まりです。


身近な「社会問題」に目を向けて下さい。虐待死する子たちや、差別される性的マイノリティの人たち、貧困問題、教育問題など、社会は様々な問題で溢れています。教会に籠るのでなく、また「祈ります」で済ますのでなく、ぜひ積極的に関わろうとして下さい(必ずしも何かしろ、という意味ではありません。調べること、知ることも大切です)。


他教派を見下したり、断罪したりしないで下さい。信仰の在り方はそれぞれです。あなたが他教派を見下す限り、他教派も「これだから聖霊派は……」と呆れ続けるのではないでしょうか。


また「霊的高み」に立った気にならないで下さい。むしろ「低く」なっていただきたい。


教会の「自浄作用」を意識して下さい。間違った状況が放置されていませんか。「信仰」とか「訓練」とかいう名目で、苦しめられている人はいませんか。自浄作用が働かないと、(言葉は悪いですが)組織は腐っていくだけです。祈っても止められません。


 以上です。
 聖霊派の皆さん、どうぞ健全な教会生活をお送りください。私なりに「愛をこめて」書かせていただきました。

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