イースターって悪魔崇拝なんですか?

2018年4月3日火曜日

雑記

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 去る4月1日は、多くの教会がイースターをお祝いしたと思います。
 SNSにも色とりどりのイースターエッグが投稿されていました。皆さんはどう過ごされたでしょうか。

 イースターは日本語では「復活祭」とか「復活節」とかになると思います。十字架で刑死したキリストが3日目によみがえった、というのを記念するイベントですね。そして「復活=新しい命」というテーマが「卵」に象徴されるので、イースターエッグだと。

 イースターは年1回、4月あたりに行われます。移動祝日なので日付は毎年変わります。ちなみに西方教会は(今年は)4月1日でしたが、東方教会は8日ですので、後者はこれからになります。

 いずれにせよ、皆さんイースターおめでとうございます(ました)。

 ところで、イースターに否定的な教会群もあるようです。
 彼らの主張はこんな感じです。
「もともとゲルマン民族の女神Eostreを祭るものが、英語圏に入ってEasterに化けただけなのだから、悪魔崇拝だ。真のクリスチャンなら、イースターなどすべきでない」
 そして卵を壁に投げつける・・・かどうかはわかりません(笑)。

 とにかくそんな感じで、巷がイースターで盛り上がっているのを、半ば馬鹿にしながら見るわけです。「かわいそうな人たちだ」くらいの勢いで。自分たちこそ「事情通」だと思っているのですね。

 そんな彼らにかかると、クリスマスでさえ「あやしい」ものになります。
「12月25日はイエス様の誕生日ではない。だから祝っても意味がない」
「でも巷がクリスマス気分になっているから、それを利用して何かイベントをやってあげよう」
 クリスマスに意味がないと知りつつ、それを利用して伝道に生かそうとする自分たちは真に賢いクリスチャンだ、他のただクリスマスを祝うだけのクリスチャンたちとは格が違う、というわけです。
 やはり、「自分たちこそ事情通」なのですね。

 でも彼らが見落としているのは、それが「記念日」だということです。
 なにもイースターの日に、キリストが復活したのではありません(なにせ移動祝日ですからね!)。12月25日にキリストが生まれたのでもありません。
 そもそもその「日」を特定して祝おう、とするものではありません。そうでなく、「復活や誕生を覚えてお祝いする日にしよう」と取り決めただけの話です。「霊的な意味」とか、「真の意味」とか、「悪魔の策略」とか、そういうのは関係ありません。

 そもそもの話、「巷のクリスチャンたちはわかっていない。自分たちこそ真理を知っている」みたいな態度が、クリスチャンとしてよろしくないでしょう。なんでそんな上目線なんでしょうか。12月25日がキリストの誕生日でないと知っているから? そんなの調べればすぐわかりますけどね。

 むしろ彼らの方こそ、ちゃんと(自分で)調べていないと思いますよ。「えらい先生」の「ありがたいお話」を、鵜呑みにしているだけですから。あるいは「海外の神の器」が自分たちにだけ教えてくれた「霊的な秘密」とやらを、信じているだけですから。

 仮に自分で調べたとしても、そのソースはやはり「えらい先生」や「海外の神の器」からのものでしょう。何もないところから、ポッとそんな話が出てくることはありません。たぶん言われなければ、自分たちだってイースターやクリスマスを単純に祝っていたはずです。

 そういうのは「賢い」とは言いません。「事情通」でもありません。聖書的な表現で言えば、「教えの風に吹き回されている」だけです。

 というわけで、私は単純に記念日としてお祝いしたいと思います。
 繰り返しますが、イースターおめでとうございます。

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