エモいワーシップはお好きですか

2020年3月2日月曜日

エモいワーシップ

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 先進的な教会で、派手に盛り上がったりエモくて泣けたりするワーシップにハマる人が少なくなくて、「毎週賛美するのが楽しみで生きてる」とか「これぞ霊的礼拝」とかと言ったりするけれど、歌手やバンドのライブにハマったり、カラオケにハマったりするのと基本的に同じだと思う。

 歌っていると心が満たされる、涙が出てくる、力が湧いてくる、インスピレーションを受ける、癒される、というのはキリスト教と関係ないライブでも起こるし、カラオケでもコンサートでも起こるし、氏ねとか地獄とか叫んでるライブでも起こるので、必ずしも「聖霊の働き」とは言えない。

 しかしワーシップ系の教会生活が長い人はライブもカラオケも行かないから、そういうのがわからなくて、自分たちのやってる賛美礼拝に何か特別な力が作用しているとか、奇跡が毎週起こっているとか、自分たちは特別な存在だとか、そういうふうに考えやすくなってる。井の中の蛙、大海を知らず。

 賛美をエモーショナルに熱唱することで力が湧いてきたり、満たされた気持ちになったり、という作用は確かにある。ただそれは音楽の作用の一つであり、一般の音楽でも全く同じようなことが起こる。ライブにハマって毎週のようにライブハウスに入り浸りたくなる理由もそこにあると思う(ちなみに全然悪いことではない)。

 その意味で、「聖霊の力」と「そうでない何か」の区別は非常に曖昧。どうやったら判断できるのか。

 と言っても「エモいワーシップ」が悪いのでなくて、そこには熱狂主義、選民主義、体験主義に陥る危うさがありますよ、という話。

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