はたして現代も主からの「預言」はあるのか? とか、「預言」の定義とは何か? とか、そういう高尚なお話ではない。私が体験したことをありのまま書くだけ。べつに反論とか反証とか求めてない。
なんならそれを「預言」と呼ばなくてもいい。とにかく、「神が○○と語っておられる」みたいな文脈で語られた「何か」についてのお話。
ではさっそく。
ニセ預言1
教会にやってきた「大物ゲスト」の言葉。
「この教会は賛美の賜物に満ち溢れています。この教会は、天の御使いたちの賛美に溢れる教会となるでしょう」
↓
その教会、数年後に解散しました。
ニセ預言2
またまた教会にやってきた「大物ゲスト」の言葉。
「この街は聖なる街と呼ばれるようになるでしょう。駅前からパチンコ店が消え、風俗店が消え、きよい街並みに変えられていきます」
↓
確かにパチンコ産業の不況で、パチンコ店は減りました。でも代わりに風俗店とか、いかがわしマッサージ店とかが増えました。ちなみに大手パチンコ店は健在です。
ニセ預言3
某牧師が、日本に永住希望で来日した外国人クリスチャンに向かって、祈りの中で言った内容。
「あなたは日本に遣わされています。あなたのフィールドはこの国です。あなたはこの国で、祝福の基となるでしょう」
↓
その人、いろいろあって、もう日本にいません。
ニセ預言4
教会にきたゲストが、信徒一人一人に「個人預言」をした。その中の一つ。
「あなたはいつも明るく、笑顔で主に仕えます。あなたは自由な人です。踊りながら主に仕えるでしょう」
↓
その方、抑うつ症状で治療中です。ちなみに踊ったことは一度もありません。
ニセ預言5
ある集会で「霊の戦い」をした後、牧師が興奮して。
「ハレルヤ! 今日、日本を縛る巨人の一人を打ち破りました。主はこれからも、この教会を用いて日本を解放していくでしょう!」
↓
繰り返しますが、その教会、もう解散してます。
ニセ預言6
またまたある集会で、「霊の戦い」をした後、牧師が興奮して。
「ハレルヤ!今日、日本を東西に分断していた憎しみが打ち破られ、霊的和解がなされました! これから日本に、天の御国が侵入してくるのを、私たちは見るでしょう!」(だいぶ意味不明)
↓
天の御国が侵入したかどうか不明です。
ニセ預言7
ある集会で牧師がした個人預言。
「あなたは今まで、大変苦しんできました。しかし、新しい季節がやってきます。どうか主に期待して下さい。あなたは一歩ずつ、解放されていくでしょう」
↓
新しい季節が何なのか不明ですが、たしかに四季は巡っています。
ニセ預言8
ある「リバイバリスト」が、ある高齢牧師をつかまえて。
「あなたは日本のリバイバイルを見るまで、決して死にません」
↓
ニセ預言8
ある「リバイバリスト」が、ある高齢牧師をつかまえて。
「あなたは日本のリバイバイルを見るまで、決して死にません」
↓
亡くなりました。
ニセ預言9
某クリスチャン実業家の談。
①「2014年10月に携挙が起こります! 皆さん、準備はいいですか?」
↓
②「起こりませんでした。私にはわかりませんが、なぜか主が延期すると語っています」
↓
③「主がその憐れみによって、携挙を回避されました! ハレルヤ♪」
↓
④「え? 私が携挙が起こるなんて言ったみたいに思ってるんですか? ウケる~」
↓
絶句。
ニセ預言10
ある終末狂い牧師の談。
「2012年9月に、日本はふたたび揺り動かされる(大地震が起こるという意味)。だから今のうちから目を覚まして備えなければならない」
↓
それより前に、その牧師は失踪しました。ちなみに大地震も起こってません。
■解説
たぶんこの手の話は、他にも沢山あると思う。私の知り合いに聞いて回れば、おそらく書ききれないくらいの量になる。
でもどれも、上記の例と同じようなものだ。つまり、①完全なハズレか、②アタリかハズレか判定できないもの。
なんでこんなニセモノがまかり通るかと言うと、 1つには、「なんとでも言える」というのがある。
たとえば上記の9番。
いついつ携挙が起こる。→延期された。→回避された。→良かったね。
というパターン(ほとんど言い逃れ)。あるいは、
あなたに大きな変化が起こります。→(そのうちに転勤や昇進や進学や結婚などのライフイベントが起こる)→ほら、変化したでしょ。
みたいなパターン(占いと同じ原理)。
口のうまい人間にかかると、どうにでもなってしまう。聖書をみると、言った通りのことが起こらなければ即「偽預言者」とされるのだけれど、なぜかそのあたりはガン無視される。
そしてガン無視される理由として、「尊敬する牧師先生が言うことだから」「牧師先生がお呼びしたゲストの先生の言うことだから」「日本で有名な先生の言うことだから」みたいな、バイアスのかかった見方がある。つまり見えない神の言葉より、見える「先生」の言葉の方が信じやすい。
だから上記のようなニセ預言が平気で語られる。そしてこれからもどんどん量産されていく。
というわけで現状報告おわり。
ニセ預言9
某クリスチャン実業家の談。
①「2014年10月に携挙が起こります! 皆さん、準備はいいですか?」
↓
②「起こりませんでした。私にはわかりませんが、なぜか主が延期すると語っています」
↓
③「主がその憐れみによって、携挙を回避されました! ハレルヤ♪」
↓
④「え? 私が携挙が起こるなんて言ったみたいに思ってるんですか? ウケる~」
↓
絶句。
ニセ預言10
ある終末狂い牧師の談。
「2012年9月に、日本はふたたび揺り動かされる(大地震が起こるという意味)。だから今のうちから目を覚まして備えなければならない」
↓
それより前に、その牧師は失踪しました。ちなみに大地震も起こってません。
■解説
たぶんこの手の話は、他にも沢山あると思う。私の知り合いに聞いて回れば、おそらく書ききれないくらいの量になる。
でもどれも、上記の例と同じようなものだ。つまり、①完全なハズレか、②アタリかハズレか判定できないもの。
なんでこんなニセモノがまかり通るかと言うと、 1つには、「なんとでも言える」というのがある。
たとえば上記の9番。
いついつ携挙が起こる。→延期された。→回避された。→良かったね。
というパターン(ほとんど言い逃れ)。あるいは、
あなたに大きな変化が起こります。→(そのうちに転勤や昇進や進学や結婚などのライフイベントが起こる)→ほら、変化したでしょ。
みたいなパターン(占いと同じ原理)。
口のうまい人間にかかると、どうにでもなってしまう。聖書をみると、言った通りのことが起こらなければ即「偽預言者」とされるのだけれど、なぜかそのあたりはガン無視される。
そしてガン無視される理由として、「尊敬する牧師先生が言うことだから」「牧師先生がお呼びしたゲストの先生の言うことだから」「日本で有名な先生の言うことだから」みたいな、バイアスのかかった見方がある。つまり見えない神の言葉より、見える「先生」の言葉の方が信じやすい。
だから上記のようなニセ預言が平気で語られる。そしてこれからもどんどん量産されていく。
というわけで現状報告おわり。
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返信削除こういうのをどうも聖霊派とかカリスマ派の実践で Word of Wisdom とか Word of Knowledge とか言うみたいです。なんでも彼らの中では、聞いている人が心地よくなることを言う、みたいな決まりがあるようで、それってエレミヤ書で諌められてる偽預言者みたいですねというツッコミはさておき。
返信削除このような実践は1コリント12:8のような箇所が根拠のようですが、WisdomとかKnowledgeってどうも根本的なところで聖霊の働きを捉え違えてるんじゃないかと・・・。
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返信削除動画の紹介ありがとうございます。
削除観ましたが、牧師が自己実現に教会を巻き込んでる典型例だと思いますね。こういうの沢山あります。
似たような「ヴィジョン」で似たような「センター」で、社会福祉とかカフェとか世界宣教とか、みんな同じ発想です。ヒルソングの映像とか勝手に使ってるとこも同じです。
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削除こんにちは。過去の記事を少しづつ読んで、あとちょっとで全て読み終わりそうです。
返信削除いつも楽しく、それ以上に考え込みながら読んでます。これからもよろしくお願いします。
読んでいただいてありがとうございます。考え込むことも大切ですよね。こちらこそよろしくお願いします。
削除来月あたりから、パパイヤドリンクがコンビニにも並ぶとのことですから、
返信削除楽しみネ!
本当ですか。じゃあこれで「霊的」に安心ですね(笑)。
削除ツラノトレーニングのリーサンヨルは金をとって予言してたよ、その昔。
返信削除今でも健在なのかなー?そこの女性牧師はアジアの母になるだの、そのまた10数年経っても開拓しようとしない副牧師は世界の器になるだの、預言ってなったらいいなーのレベルですか?ってな話。
知ってるー
削除その関連の聖会で泡瀬バ部テストだったとおもうけど、その副牧師の出すCDが世界の人が聞くよーになるとか預言されてたよーな。音楽の世界ってそんなに甘くねーぞ。お世辞にもそんなレベルじゃないしょ。カルト集会預言あるある。