2014年7月20日日曜日

イスラエルのガザ地区侵攻、クリスチャンはどう捉えるべきか。

 イスラエル軍によるガザ地区侵攻が続いている。ガザ地区を実効支配するイスラム原理主義組織ハマスに対する攻撃だと主張しているが、ガザ地区のパレスチナ市民に多数の被害者が出ている。それを問題視する声がSNSを中心に(SNSでだけ?)広がっている。

 日本でテレビや新聞を見ると、イスラエル軍とハマスが戦闘状態に入った、という報道のされ方をしている。つまり戦争状態だ。
 けれどtwitterなどのSNSを見ると、これはイスラエル軍による非道な虐殺行為だ、という見解が少なくない。
「戦争」と「虐殺」ではずいぶん違う。どちらも許されないという点では同じだけれど。

 けれど新聞の発表を見てみると、たとえば19日の記事は、イスラエルは兵士1人死亡、ガザは一般市民含む30人が死亡と報じている。また同日の別の記事を見てみると、侵攻開始から、イスラエル側は死者3人、ガザ側は90人と報じている。
 この数字だけ見ても、「戦争」にしては一方的だな、と感じる。

 現地に行って確かめた訳ではないけれど、これが「侵攻」と表現されているのを忘れてはならないと思う。つまりイスラエル軍がガザに攻め入ったのである。9日には、イスラエル軍がガザ地区の320か所を攻撃している。前日の8日には、ガザ地区南部の一般家屋も攻撃対象にするとイスラエル軍は警告し、実際に攻撃している。
 イスラエル側とガザ側で、被害者数のケタが違うのも当然である。

 くわえて軍事力の違いもあるだろう。イスラエル軍はミサイル迎撃システムも持っている。まともに戦ったらどちらが勝つか、目に見えているだろう。

 もちろん、ここにはテロリスト問題も絡んでくるから、どちらが善か悪かという話も難しい。けれど、何の罪もない子どもを殺されたパレスチナ人を見ると、私は大いに同情する。一般市民の犠牲だけは、絶対に許してはならない。

 ところでこういう情勢について、「イスラエルは神によって奇蹟的に守られているのです」と言うクリスチャンがいる。実はイスラエルは今もハマスの猛攻を受けていて、犠牲者が少ないのはあり得ない奇跡だ、神の守りがあるとしか思えない、という。
 彼らが最近流行の「イスラエル傾倒主義」なのは言うまでもない。いたずらにイスラエルを擁護し、パレスチナ市民の多くの犠牲者については、目を閉じて何も言わない。
 だいいちハマスの猛攻を受けていたら、イスラエル軍が「侵攻」などできる訳がない。イスラエルが優位なのは誰の目にも明らかなはずなのに、そのへんの文脈というか、論理が彼らは破綻している。盲目的な「イスラエルびいき」でしかない。

 この場合、クリスチャンとして心に留めるべきは、イスラエルが神に守られている(それが事実だとしても)ということよりは、パレスチナの市民に多くの犠牲者が出ている、子どもまで殺されている、という事実についてだと思う。それが「一人として滅ぶのを望まない」神の御心ではないだろうか。

1 件のコメント:

  1. 私は、イスラエルを神が守られている等と言うのは言語道断で、思い違いも甚だしい、と考えています。
    何故なら、キリスト教シオニズムが多額の金を出して、世界中に散らばっているユダヤ人に祖国に帰るように誘導し、聖書の預言の成就だと宣言して、無理矢理作り出す為に、中東戦争から「ここは、我々に神が与えた土地なんだから、出ていけ」と、無理矢理奪い続けているだけの話だと認識しています。
    ですから、イスラエルの攻撃が起こる度に、キリスト教と同じように、自分たちの民族以外は劣っているから、殺しても構わない。それは神のご意志だと考えているのでしょう。
    私は絶対にイスラエルのやり方には同意出来ません。

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