※2022年10月27日加筆修正しました。
ハロウィンを禁止する人々は、それが「悪魔崇拝」になると信じています。ハロウィンの起源はケルトの祭にあり、要は「異教の祭」であって、祝うことは偶像崇拝であり悪魔崇拝である、という理屈です。悪魔的な禍々しい仮装(骸骨とか魔女とか)が多いのも、その発想を支えているかもしれません。
しかしたとえ異教の祭が起源だとしても、現在日本で行われているハロウィンは全く無関係です。ただの季節のイベントに過ぎません。生活の楽しみの一つであり、仮装を楽しむ機会であり、お菓子を交換し合う機会であり、パーティを開く口実であり、ケーキ屋やお菓子屋の繁忙期の一つです。キリスト教どころか宗教さえ関係ありません。やるのもやらないのも悪いことではありません。
仮にハロウィンに悪魔崇拝の要素があるとして、それが悪魔崇拝として成立するには、「悪魔を崇拝する」という明確な意思がなければなりません。例えばジャックランタンの仮装をしている人が、「自分は今、悪魔を崇拝している!」と思っているというような(そんなことがあるのでしょうか)。そうでないならどんな仮装をしても形だけです。悪魔崇拝にはなりません。
たとえばお寺のお坊さんが、あなたの教会の礼拝に参加したとします。そのお坊さんはイエスを神と信じているわけではありません。しかし賛美歌を歌って、祈りの時に頭を垂れて、説教をしっかり聞きました。そして献金して帰りました。さてお坊さんは、聖書の神様を礼拝したのでしょうか。
おそらく原理主義的なクリスチャンは「そんなの形だけだ」とか「本当の礼拝じゃない」とか息巻くでしょう。であるなら、悪魔的な仮装をしてパーティを楽しむのも、悪魔崇拝的には「そんなの形だけだ」となるはずです。サタニストとは認められません。
あるいは「ハロウィンのイベントに参加することで、知らないうちに霊的な悪影響を受けているのだ」と主張するクリスチャンもいるでしょう。しかし「霊的」という言葉を持ち出す時点で反則です。「霊的」と言えば、具体的な観測からも実証からも免れられるからです。「この壺を買えば祝福を受ける」という話と大差なくなります。
「知らないうちに悪影響を受けている」を言うのであれば、ハロウィンのイベント直後にどれだけ犯罪率が上昇したかとか、その犯罪にイベント参加者がどれだけ関わったかとか、イベントの多かった地域と少なかった地域の差がどれだけあったかとか、綿密に調査すべきです。他人に何かを禁止するのなら、そういったデータを出さなければ筋が通りません。しかしそういう調査をしたという話は聞いたことがありません。結局「言いっぱなし」ではないでしょうか。
「ハロウィンなんてやっちゃダメ」と主張する人は、自分の頭でしっかり考えているでしょうか。教会のリーダーや海外の有名牧師が言ったことをそのまま鵜呑みにしていないでしょうか。ハロウィンに限らずですが、本来無害なものを一方的に有害認定していないでしょうか。
「これはダメ」「あれはダメ」と禁止事項を多くするのはカルト組織の典型的な手法です。細かいルールをあれこれ守らせることで、統制を図るのです。ハロウィン禁止には一般社会との隔絶・敵対視という目的もあるでしょう。
もちろん禁止事項が多いから即カルトとはなりません。しかしそういったルールの数々で教会生活を窮屈にし、信徒を不自由にしているとしたら、何かが間違っているのではないでしょうか。「御霊のあるところに自由がある」と聖書は言います。さてあなたの教会生活に自由はあるでしょうか。
「ハロウィンなんてやっちゃダメ」と主張する人は、自分の頭でしっかり考えているでしょうか。教会のリーダーや海外の有名牧師が言ったことをそのまま鵜呑みにしていないでしょうか。ハロウィンに限らずですが、本来無害なものを一方的に有害認定していないでしょうか。
「これはダメ」「あれはダメ」と禁止事項を多くするのはカルト組織の典型的な手法です。細かいルールをあれこれ守らせることで、統制を図るのです。ハロウィン禁止には一般社会との隔絶・敵対視という目的もあるでしょう。
もちろん禁止事項が多いから即カルトとはなりません。しかしそういったルールの数々で教会生活を窮屈にし、信徒を不自由にしているとしたら、何かが間違っているのではないでしょうか。「御霊のあるところに自由がある」と聖書は言います。さてあなたの教会生活に自由はあるでしょうか。
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